絵本の情報
けんかのきもち
【文】柴田 愛子
【絵】伊藤 秀男
【出版社】ポプラ社
【ページ数】32
「けんかのきもち」のあらすじ
これは、こどもたちのあそびば、「あそび島」のおはなしです。
「あそび島」には、せんせいもいて、まいにち たくさんのこどもたちが あそんでいます。
ぼくは たい。
うちのとなりの「あそび島」で、まいにち あそんでいる。
いちばんのともだちは こうた。
なのに、こうたと すっごい けんかした。
けり いれた。
パンチ した。
つかんだ。
とびかかった。
でも こうたは つよい。
ぼくは しりもちをついた。
ないた。
くやしかった。
なきながら はしって うちにかえった。
おかあさんにくっついて もっと ないた。
ないても ないても なきたいきもちが なくならない。
「たい、おやつ いっしょにたべよう。」
あいこせんせいが、いきなり げんかんをあけた。
へんじなんか、してやんない。
いくもんか、ぜったい いってやんない。
でも・・・
おかあさんひとりで いっちゃった。
「おかあさん かえってきて!」
げんかんをあけて さけんだら、みんなが みえた。
「ごめんな!」
こうたの でっかいこえが した。
なんでだよ!なんでだよ!なんでだよ!
なんで あやまるんだよ!
なみだが でた。
そんなこと いうな。
けんかのきもちは
おわってない!
おかあさんが ぎょうざをもって かえってきた。
みんなで作った、ぎょうざ。
こうたと つくった ぎょうざだ。
ばくばくたべた。
もう なみだは とまってた。
けんかのきもちが おわった。
食べ終わったあと、お皿を返しに「あそび島」へ行った。
こうたが、また謝ってきた。
ぼくは、ちょっと てれた。
でも、こんどは きっと ぼくが かつ。
感想
5歳の娘は、幼稚園から帰ってくると、ほぼ毎日(習い事以外の日は)、近所のお友達と、遊びます。
そして、ほぼ毎日、けんかを、します。
幼稚園でも、時々けんかをしているようです。
娘は、とても気が強いのです。
「今日は、こんなことでけんかしたよ。」
「こう思ったよ。」
夜寝る前に、よく報告してくれます。
お友達とのけんかのあと、聞き耳を立てていると、娘が
「さっきは、こんなこと言って、ごめんね」
と、謝り、お友達が、
「いいよ、いいよ、謝らなくて、いいよ」
というやりとりもあったりして(大抵は何事もなかったかのように、翌日も遊んでいるのですが)、娘は一人っ子なので、けんかしてくれる相手がいることに、感謝の毎日です。
男の子同士のけんかを、臨場感たっぷりに描き上げているこの作品は、やはり、男の子におすすめです。
あそびの島 のモデルになっているのは「りんごの木こどもクラブ」という、無認可幼稚園。
「あそび島」はシリーズ化されていて、どれもおすすめです。
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