他人と違ったっていい!ゴーヤが好きな娘と読んだ可愛い絵本「ストライプ」




絵本の情報

ストライプ~たいへん!しまもようになっちゃった~

【文・絵】デヴィッド・シャノン

【訳】清水 奈緒子

【出版社】セーラー出版

「ストライプ」のあらすじ

カミラ・クリームは、リマ豆が大好きです。

でも、ぜったいに食べようとしません。

学校のみんなが、リマ豆をきらいだったからです。

 

カミラは、みんなと同じでいたいと思いました。

カミラはいつも、ほかの人の目ばかり気にしていました。

 

新学期の第一日目。

(どんなかっこうでいったらいいのかしら。みんな、わたしをどう思うかしら)

42着の服をつぎつぎに着がえていきましたが、どれもぴったりきません。

 

かわいらしい赤のワンピースをとって、鏡を見た瞬間、カミラは、かなきり声をあげました。

部屋にかけこんできたおかあさんも、悲鳴をあげました。

「いったい、どうしたの!」

 

カミラのからだは、頭のてっぺんからつまさきまで、色とりどりのしまもようになっていたのです。

 

診察にきたバンブル先生も、びっくりぎょうてんです。

「明日は学校を休ませなくてもいいでしょう。しまもようが消えるように軟膏を出しておきますが、きかない場合は連絡をください」

そういって、バンブル先生は帰っていきました。

 

次の日は最悪でした。

みんながカミラを見て大笑いし、

「カミラ・クレヨン」とか、

「恐怖の歩くロリポップ・キャンディ」

とかいって、からかいました。

 

それからもカミラの体のもようは

「アメリカ国旗」

「紫の水玉」

「チェックもよう」

テレビのチャンネルがかわるよりもはやく、

くるくると変わっていきました。

 

おとうさんは、カミラをなぐさめようとしました。

「なにかしてほしいことはあるかい?」

「ありがとう。でも、なんにもないわ」

ほんとうは、リマ豆が食べたかったのですが、カミラは笑われるのを恐れて言い出せませんでした。

 

テレビのニュース番組でも、カミラのことを話題にしていました。

カミラの家の前は、たちまち黒山のひとだかりになりました。

 

カミラのところには、

「心理学者」

「アレルギーの専門医」

「植物学者」

「栄養士」

「超能力者」

さまざまな職業の人たちがやってきました。

しかし、だれも、なんの役にもたちませんでした。

 

ある日、イチゴのようにかわいらしい、おばあさんがやってきました。

「ごめんください。どうやら、おこまりのごようすね。」

 

おばあさんはにっこり笑って、リマ豆をひとつかみ、カミラの口にほおりこみました。

 

「うーん、おいしい」

「わたし、なおったわ!」

 

その日から、カミラは、すっかりかわりました。

 

もう、「カミラって気持ち悪い」なんていわれても、ちっとも気にしませんでした。

カミラは、リマ豆を好きなだけ食べるようになり、もう二度と、しまもようにはなりませんでした。




感想

表紙のインパクト大!で図書館で借りました。

カミラは「リマ豆」が大好きなことをお友達から笑われ、それから食べるのをやめてしまいました。

 

5歳の娘は、「ゴーヤ」が大好きです。

特に、浅漬けで食べるのがお気に入りです。

 

実は、毎日幼稚園に持っていくお弁当に、「ゴーヤの浅漬け」を入れていました。

しばらくすると、

「もう、二度と入れないで!」

「おうちでは 食べるけど、お弁当には絶対に入れないで!」

と、言うようになりました。

 

先生に、笑われてしまったのが、原因だったようです。

 

しばらく入れない日が続き、進級してから、また入れるようになりました。

すると、またある日、

「ゴーヤは、やっぱり入れないで!」

と言ってきました。

 

今度は、理由は聞いていませんが、多分同じようなことがあったのではないかと、思いました。

そんな娘の姿と、カミラが重なり、親近感がわきました。

 

娘自身も、そう感じたのか、この絵本をとても気に入りました。

大人になれば気にならないことも、子供にとっては一大事、という気持ちも分かります。

娘は、幸いストライプにはなっていませんが・・・

 

好きなものを、堂々と食べられる日が来ればいいなぁ

でも、無理はしなくていいけどね

と、娘の成長を見守っています。

こちらの絵本もおすすめです







シェア大歓迎です!


毎日の読み聞かせは、お母さんからの贈り物

絵本の読み聞かせをしてあげられる時期は、案外短い。最初からうまくいっていたわけではないけれど、毎日の読み聞かせは、間違いなく私達親子に、沢山のことをもたらしてくれています。そんな私達親子の「読み聞かせ」これまでと、これから。