何度も眺めたくなる”ここちよさ”を感じる絵本「空の絵本」




絵本の情報

空の絵本

【作】長田 弘

【絵】荒井 良二

【出版社】講談社

【ページ数】36

あらすじ

あっ、雨

だん だだん だんだん 雨はつよくなり

 

だんだん 青いいろが 灰いろになり

だんだん みどりいろが 灰いろになり

 

だんだん だんだんだん

だだだ だーん だだだだだ だーん

 

運命 みたいに たたきつけ

 

だーん だーん だーんだーん

いつしか 遠くなって

しずかになって

 

あ やんだ

 

・・・そして空は、だんだん明るくなり、空いろは、空いろに

 

空気がすきとおって、なにもかも、はっきりしてきて

 

だんだん、うつくしい夕方になって

 

やがて、白い月が、姿を見せます

 

だんだん、夜空が広がってきて、だんだん、星たちが、きらめきはじめて

 

星たちは、またたき、またたきながら、ものがたりを話しだします

 

おやすみなさい

 

だんだん ねむくなってきて

だんだんだんだん・・・・・




感想

大好きな詩人「長田弘」さんの美しい詩と、荒井良二さんの描く、絶妙にマッチした絵に、4歳の娘と共に見入ってしまいました。

よーく目を凝らすと、小さな動物が描かれていたり、と、荒井良二さんらしい、遊び心も感じられます。

 

子供の頃って、「雨」や「風」、「夕焼け」や「夜空」、全てが謎めいていて、そして、全てにときめいていたなぁと、思い出しました。

自分の、幼少期の”記憶の扉が開くような感覚”のする、心地よさを感じました。

一度だけでは、もったいなくて、娘が寝た後、何度も読み返してしまいました。

 

子供、大人、そしてこの絵本を開く時の心のあり方、手に取る人によって、様々な感じ方ができる絵本なのではないかと、思います。

寝かしつけにも、おすすめの絵本です。

手元に置いて、何度も眺めたくなる、出会えてよかった、一冊です。

>>こちらの絵本も人気です







シェア大歓迎です!


毎日の読み聞かせは、お母さんからの贈り物

絵本の読み聞かせをしてあげられる時期は、案外短い。最初からうまくいっていたわけではないけれど、毎日の読み聞かせは、間違いなく私達親子に、沢山のことをもたらしてくれています。そんな私達親子の「読み聞かせ」これまでと、これから。