レオは小さな村の郵便屋さん。心温まる可愛い絵本「まっていたてがみ」




絵本の情報

まっていたてがみ

【作・絵】セルジオ・ルッツィア

【訳】福本 友美子

【出版社】光村教育図書

「まっていたてがみ」のあらすじ

レオは、ちいさなむらの ゆうびんやさんです。

 

毎日、村のみんなに郵便を届けていました。

色々な大きさの封筒

カタログ

ラブレター

誕生日カード・・・

 

なかなか楽しく暮らしていたレオですが、

たったひとつ、残念なことがありました。

 

まだ一度も、自分宛ての手紙をもらったことがなかったのです。

「きょうも こなかったな」

レオは、ため息をつきました。

 

ある朝、レオがいつものように郵便ポストを開けようとしたとき、中から赤ちゃんの鳥が出てきました。

「ピピ」と名付けて、大事に世話をしました。

そうして、レオとピピは、小さな家族になりました。

 

時が流れ、冬が過ぎて、春がやってきました。

鳥たちは、北の国へ飛んでいきます。

小さかったピピも、大きくなりました。

ピピも、ようやく北へ行く時がきました。

 

ピピがいなくなると、レオの毎日は、ピピが来る前と同じになりました。

 

けれど、ついに 届いたのです・・・

ずっと待っていたのもが!

 

「ピピ、

ピピ、ピピ、ピピ、

ピピ、ピピ、ピピ、ピピ。

ーーーーーピピ(より)」




感想

5歳の娘は、同著者の「ときめきのへや」が大のお気に入りです。

私も、「セルジオ・ルッツィア」の世界観が大好きです。

思わず、これを描いた人は、どんな人物なのだろう?と知りたくなってしまいます。

 

娘は現在、幼稚園年長ですが、毎日、年少さんの同じ子に「お手紙」を持っていきます。

「まるで、郵便屋さんみたいだね」と言って、娘のしつこさに笑ってしまいます。

 

「○○ちゃん、だいすきだよ。」

「○○ちゃん、かわいいね。」

など、今の娘にできる精一杯の表現と、字と、絵で、毎日想いを伝えています。

 

「ピピ

ピピピピ・・・」

ピピがレオに送った手紙の内容を見たとき、そんな娘の姿と重ねながら、とてもあたたかい気持ちになりました。

 

大事にしたくなる絵本です。

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