夢の世界へ通じる布団!寝かしつけにおすすめの絵本「ふとんやまトンネル」




絵本の情報

ふとんやまトンネル

【作】那須 正幹

【絵】長野 ヒデ子

【出版社】童心社

【ページ数】32

「ふとんやまトンネル」のあらすじ

ケンちゃんはね、ふとんに もぐるのが だいすきなんだ。

もぐって、もぐって、もぐって、ほうら トンネルが できた。

 

ふとんやまトンネル。

トンネルの いりぐちから、なにが みえるかな。

 

見えるのは、ちょっと開けておいたふすまの隙間から、お父さんの後ろ姿。

 

つまんないな。

ようし、はんたいのほうへ、トンネルほっちゃえ。

 

あれ?おかしいな。

けんちゃんが、布団にいくらもぐっても、

もぐって、もぐって、もぐっても、布団から、出ない。

 

あれ?僕の布団、こんなに大きかったかな。

 

さらに、もぐってもぐって・・・

やっと到着したのは、野原でした。

 

そこにいたのは、友達のユミちゃん。

他にも、子供たちがいっぱい。

みんな、ふとんのトンネルをくぐってきたのです。

 

さて、沢山遊んだから、そろそろみんな、お家に帰る時間です。

「さよなら、さよなら、また明日。」

 

それぞれ、自分の布団にもぐって、もぐって、もぐって・・・

自分の家までたどり着きました。

 

次の朝、けんちゃんが目覚めると、なんだか変です。

ユミちゃんのお母さんが、けんちゃんの顔を覗き込んでいます。

 

けんちゃんは、急いで自分の家まで、はだしでかけていきました。

すると、けんちゃんの家では、ユミちゃんが布団の上で泣いていました。

 

大人には、何が何だか分からないけれど・・・




感想

布団やマットレスで遊んだ経験は、誰もがあると思います。

何で子供の頃って、あんなにも楽しかったのだろう?

今考えると、きっと、想像力を働かせて、その子なりに、それぞれの世界を楽しんでいたのではないでしょうか。

 

けんちゃんの想像なのか、夢のお話なのか・・・

ワクワクしながら、絵本を読み進めます。

本当にこんなことがあったら、楽しいだろうな。

 

そして、朝が来ました。

けんちゃんは、起きてみて、びっくりしました。

寝ていたのは、ユミちゃんのお布団でした。

なんだか、昨夜の出来事は、現実だったようです。

 

私達親子も「え!」と驚きました。

 

子供にしか分からない、子供たちだけの秘密。

けんちゃんたちと、秘密を共有できたような嬉しさが残りました。

 

夜の読み聞かせにぴったりな絵本です。

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