絵本の情報
あなたって ほんとに しあわせね!
【作】キャスリーン・アンホールト
【訳】星川 菜津代
【出版社】童話館出版
「あなたってほんとにしあわせね!」のあらすじ
はじめはね ひとりだけの わたしだったの。
おかあさんと おとうさんと わたしだけ。
そのころ、わたしには おとうとは いなかったわ。
そういうこと かんがえたことも なかった。
すると、あるひ おとうさんが わたしにいったの。
「おかあさんは もうひとり あかちゃんを うむんだよ。なんて しあわせなんだろうね!」
「あかちゃんは おかあさんの おなかのなかで、ながいじかん かけて おおきくなるんだよ。だから、しんぼうづよく またなくちゃね。」
でも、わたし まちくたびれてしまった。
それから やっと またなくていいように なったの。
おかあさんが、あかちゃんを うむために びょういんへ いくことになったわ。
つぎのひ、みんなで おかあさんのところへ いったわ。
するとね・・・
わたしの ちっちゃな おとうとが いたの!
「あなたって ほんとに しあわせね!」
って おばあちゃんが いった。
そのあと、わたしは おとうとと ふたりになったの。
おとうさんと おかあさん、それに おとうとと わたし。
それから、たくさんのひとが わたしの ちっちゃな おとうとに あいにきたわ。
そして、みんなが わたしに いうの。
「あなたって ほんとに しあわせね!」
でも、ときどき わたし ぜんぜん しあわせと おもわないときも あったわ。
女の子は、赤ちゃんがいるということに慣れるのに、時間がかかりました。
お母さんからは、「いい子にしててね」と頼まれたのだけれど、
ママとパーティーごっこをしたかったし、
いつも待たされたし、
自分も赤ちゃんになりたい、と思っていました。
そんな中、とうとう、お母さんが疲れてしまいます。
それを見た女の子は
「わたし、できるわ。」
とお手伝いするようになっていきました。
赤ちゃんが大きくなるにつれ、一緒に楽しめることが沢山増えました。
赤ちゃんはやがて、お姉ちゃんのことが一番すきになりました。
お姉ちゃんが弟と一緒にいると、誰もがいつも、こう言いました。
「このあかちゃんって ほんとに しあわせね!」
感想
以前、同著者の、こちらの本を読んだことがあり、娘が大変気に入っていました。
今回、妹、弟がいる生活に憧れている娘は、食い入るように物語の世界に入っていました。
私自身は末っ子で、上の兄弟の気持ちはわかりません。
この絵本を読んで、赤ちゃん返りをしたり、お母さんにもっとかまってほしい、という、上の子の気持ちが少しは理解できたような気がします。
始めは、赤ちゃんに対して好意的ではなかったお姉ちゃんが、赤ちゃんが成長することで、一緒にできることが増え、だんだんとお互いにいい関係を築いていくというストーリーがほほえましいです。
これから、お姉ちゃん、お兄ちゃんになるお子様の、心の準備として読み聞かせてあげるのに、ぴったりな絵本です。
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