絵本の情報
おおきな木
【著】シェル・シルバスタイン
【訳】村上 春樹
【出版社】あすなろ書房
【ページ数】60
「おおきな木」のあらすじ
あるところに、いっぽんの木がありました。
その木は、少年のことが大好きでした。
少年も、その木が大好きでした。
「木」と「少年」は、大の仲良しでした。
木は、少年に、自分の全てを捧げました。
木はしあわせでした。
でも、時間が流れます。
少年はとしをとりました。
少年が年老いたとき、木には、もう、少年に与えるものが何も無くなってしまいました。
しかし、年老いた少年もまた、木に必要とするものは何も無くなっていました。
「ぼくはもう、とくになにもひつようとはしない。こしをおろしてやすめる、しずかなばしょがあればいいんだ」
「それなら ぼうや、わたしにおすわりなさい。すわって、ゆっくりおやすみなさい。」
少年はそこにこしををおろしました。
・・・・それで木は、しあわせでした。
感想
娘が3歳のときに購入した絵本です。
無償の愛、自己犠牲、自然破壊、母と子の関係、自分自身の存在価値・・・
様々な要素が入っており、受け取り方は、読者の想像に任されます。
文字数は少なく、すぐに読み終わってしまう絵本ですが、読み終えた後はドシーンと、心に重くとどまります。
この絵本は、本田錦一郎が訳したものと、村上春樹が訳したものの2種類あるそうです。
時期を見て、間隔をあけつつ、何度か読み聞かせてあげようと思っています。
小学生高学年くらいになってから一人で読むと、何か感じてくれるのではないかと思います。
おとなにもおすすめの絵本です。
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