お菓子の世界で大冒険!絵が綺麗で可愛い絵本「おたんじょうびケーキ」




絵本の情報

おたんじょうびケーキ

【著】アンマサコ

【出版社】ブロンズ新社

【ページ数】32

「おたんじょうびケーキ」のあらすじ

きょうは あいちゃんの おたんじょうび。

テーブルの上には、おいしそうなお誕生日ケーキがあります。

 

「おともだちが くるまで たべちゃだめよ」と ママが ちゅういしました。

 

「どうして?」

 

「がまんできないこは ケーキのおしろへ つれていかれちゃうんだって」

 

「そんなの うそだぁ!」

あいちゃんは こっそり ぺろりと なめてみました。

 

すると とつぜん、ふたりの つかいが あらわれました。

「おうさまから あなたを ケーキのおしろへ おつれするよう めいじられました」

 

あいちゃんは、本当にケーキのお城に連れて行かれました。

 

ケーキのおしろでは おうさまが まっていました。

「そなたが あいちゃんか。いくつじゃ?」

 

「5さいよ」

 

「いや、ろうそくが 4ほんしかないから 4さいじゃ」

 

「4さいじゃないもん。きょうで 5さいだもん」

 

「ならば もう1ぽん ろうそくを みつけるのじゃ」

 

「みつからなかったら?」

 

「4さいのままだ。5さいになりたかったら かならず みつけるのじゃぞ」

 

すると、突然・・・・

わーっ

 

あいちゃんが おちたのは なんと おちゃかいの テーブルでした。

「おいしい ケーキをめしあがれ」

「あめだまいりのカチカチタルトとグミいりグニャグニャドーナッツは いかが?」

 

とろけるような あまくて おいしいケーキを あいちゃんは つぎつぎと たべました。

すると、いつのまにか あいちゃんが いちごケーキになってしまいました。

 

しばらくケーキに夢中だったけど、大事なことを思い出しました。

どうしても5歳になりたいあいちゃん。

その姿のまま、ろうそくを探しにいくことにしました。

 

「はやく みつけないと よるに なっちゃう・・・・。」

 

ザブーン シュワシュワー

そこは、メロンソーダの海。

あいちゃんは クッキーの船にのって メロンソーダのうみに とびこみました。

 

「わたし 5さいに なるの!」

ところが、あいちゃんのクッキーは魚たちに食べられ、あいちゃんはメロンソーダの海に沈んでいきます。

 

そのとき・・・・

「あなたは だあれ?」

あたたかな大きな手が、あいちゃんを救ってくれました。

 

「わたしは あなたの ママとパパの ウエディングケーキよ。ふたりの しあわせが てんまで とどくようにと ねがいをこめて、たかくたかく つくられたの」

 

「ねがいは かなったの?」

 

「もちろん。あいちゃん、あなたが うまれたのだもの。さ、おいきなさい」

あたたかな大きな手が、あいちゃんを光の元まで運んでくれます。

 

その光は、5本目のろうそくでした。

「きみが あいちゃん。みつけてくれて ありがとう」

 

「やっと あえた」

あいちゃんは ゆっくりと 5ほんめの ろうそくに ちかづいていきました。

 

「さぁ、どうぞ」

 

「ふうー」

 

「あいちゃん、おたんじょうび おめでとう!」




感想

ママの忠告を受け入れずに、内緒でケーキをぺろりとなめてしまったあいちゃん。

そして、迷い込んだお菓子の世界で大冒険!

最後の場面で、5本目のろうそくを吹き消すのと同時に、元の世界に戻ってきます。

 

この絵本は、絵が綺麗で細部まで緻密に描かれています。

出てくるお菓子も全ておいしそう!

夢があって、特に女の子におすすめの絵本です。

 

図書館で借りたのですが、5歳の娘が返却日まで何度も「読んで!」と持ってきました。

はじめて読んだ日、「パパとママのウエディングケーキもあった?」と聞かれました。

今度家族でアルバムを開いてみようと思っています。

 

娘が欲しがっていますので、今後購入予定です。

お誕生日プレゼントとしても最適な絵本です。

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