絵本の情報
あくたれラルフのたんじょうび
【著】ジャック・ガントス
【絵】ニコール・ルーベル
【訳】こみや ゆう
【出版社】PHP研究所
【ページ数】32
「あくたれラルフのたんじょうび」のあらすじ
今日は、ラルフの誕生日。
セイラが目覚めると、ラルフは戸棚をごそごそとあさっていました。
自分の誕生日プレゼントはどこにあるのだろう?と考えていたのです。
「ラルフ、お誕生日、おめでとう。」
セイラが言うと、あくたれ猫のラルフは、にたっと笑い、セイラのスリッパに歯磨き粉を流し込みます。
その後も、誕生日なのに、ラルフはイタズラ全開です。
消防車を見つければ「僕、誕生日に、消防車がほしい!」と、消防車に飛び乗って、水をまき散らし・・・
ポニー牧場の前を通りかかれば「僕、誕生日に、ポニーが欲しい!」とポニーにまたがって、大暴れ・・・
「自分の部屋に行って、反省しなさい。」とうとう、セイラに怒られてしまいます。
「パーティーなんて、しなくていいよ。プレゼントがもらえれば、それでいいんだ。」
あくたれラルフは、反省する気配すら見せません。
しかし、本当にパーティーをしてくれないのではないかと、不安になったラルフは、泣きながらリビングに戻ります。
セイラはやっぱり、ラルフの望み通り、素敵なパーティーの準備を整えてくれていました・・・
感想
あくたれ猫「ラルフ」と、その飼い主「セイラ」の物語です。
前作「あくたれラルフ」を、娘も私も大変気に入っており、今回図書館で借りてみました。
この「あくたれ猫ラルフ」に、ご自分のお子様を重ねるお母さんは、多いのではないかと思います。
我が子の日常も、どこかラルフと重なり、本当に親近感を持って読み進めてしまいます。
そして、ラルフがどんなに「あくたれ猫」でも、結局セイラは「そのままのラルフ」を愛しているのです。
良い捉え方をすれば、「感性豊かで、生き生きとしたところ」が娘にそっくりで、愛着が湧きます。
カラフルで楽しい絵と、あくたれラルフの開き直り具合が、逆に元気をくれるような気がします。
「普通」でも「いい子」でもなく、「こうあるべき」という世間一般の押しつけは、ラルフには通用しないのです。
決して思い通りにはならないのだけれど、やっぱり可愛い。
「自由」と「自分」を貫くラルフ。
どうしても娘と重なり、手元に置いておきたくなる絵本です。
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