愛と友情に支えられ見た目の問題を乗り越えた猫の物語「あおねこちゃん」




絵本の情報

あおねこちゃん

【著】マリカ・ヘルストローム=ケネディ

【訳】平野 清美

【出版社】平凡社

【ページ数】31

あらすじ

小さな女の子「スーちゃん」と、外国からやってきた青い猫「ミンチン」の物語です。

 

小さな村の白いお家に「スーちゃん」という女の子が住んでいました。

スーちゃんは、子猫が欲しくてたまりませんでした。

 

そんなある日、スーちゃんの元に、遠い国から子猫のプレゼントが届きます。

「ミンチン」は、灰色の子猫でした。

 

しかし、春になり毛が抜け変わると、なんと、青くなってしまいました。

 

小さな村は、そのことで大騒ぎになります。

みんなにおかしいといわれ、ミンチンはふさぎ込みます。

 

しかし、ミンチンのお友達、3匹の猫たちは、その間中、ミンチンを励まし続けます。

 

元気がなくなったミンチンを心配して、スーちゃんは学校の先生に相談をします。

 

先生は、生徒たちに、素敵な特別授業をします。

そして、家に帰ったら、今日のことをお家の人にも話すように伝えます。

 

次の日からはもう、珍しい青い色をした「ミンチン」は、隠れて生活する必要がなくなりました・・・

感想

外見で判断してはいけない、ということを、村の人たちは学びます。

 

いろんな色をした動物がいて、それは、そのままでいいんだ、ということを、先生は生徒たちに教えます。

 

子供が成長してくると、言ってはいけないこと、悪気はなくても、人を傷つけてしまうような発言をする場面に出くわすことがあります。

反対に、自分自身が言われて、疑問を抱えて幼稚園から帰ってくることも、あります。

つい最近も、ありました。

 

その時の状況とリンクし、親近感を覚えました。

 

何か問題が起きたとき、その都度、理解できる言葉で伝えるようにはしていますが、絵本がより分かりやすく、心に響くように伝えてくれた、ということが、今までもありました。

今回も、そうでした。

 

いじめられても、おかしいと言われても、ミンチンは猫たちの友情と、飼い主の愛に支えられ、乗り越えることができました。

 

勇気をもらえる絵本です。

この絵本も、また、そんな時に読んであげたいと思える、貴重な1冊です。

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