絵本の情報
シンデレラ
【再話・絵】バーバラ・マクリントック
【翻訳】福本 友美子
【出版社】岩波書店
【ページ数】32
感想
グリム童話の「シンデレラ」。
バーバラ・マクリントックの描く「シンデレラ」は、これまでに読んだり、観たりしてきた類話の中で、一番好きです。
絵が緻密で、躍動感があり、それぞれが、それぞれの役を演じているようです。
まるでバレエ観劇をしている気分になりました。
魔法使いの、おなじみの呪文
「ビビデ・バビデ・ブー」
も、この絵本では、ちょっと違っています。
お話の内容も、有名な「シンデレラ」の内容とは少し異なっており、その差を楽しみながら読み進めることができます。
5歳の娘は、「あ、ここは違うね。ここは、一緒だね。」と、違いを楽しんでいるようでした。
バーバラ・マクリントックは、17世紀フランスのシャルル・ペローによる再話をもとにして、この絵本を作ったのだそうです。
パリに旅行したときに「シンデレラ」の絵のイメージが浮かび、ヴェルサイユ宮殿、パリのオペラ座をモデルに王子の城を描きました。
登場人物の服装や髪形は、ルイ14世時代のものです。
ほとんどの場面に、さりげなく猫が描かれているのですが、この猫を探すという、もうひとつの絵本の楽しみもあります。
ちなみに、この猫はマクリントックの愛猫「ピップ」だそうです。
娘も、私も大ファンの「バーバラ・マクリントック」の描く、シンデレラ。
マクリントックファンのみならず、とても楽しめる絵本だと思います。
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