モノを大切にする心を教えてくれる絵本「おじいちゃんのコート」




絵本の情報

おじいちゃんのコート

【著】ジム・エイルズワース

【絵】バーバラ・マクリントック

【出版社】ほるぷ出版

【ページ数】32

あらすじ

イディッシュ語の民謡「ぼくはすてきなコートをもっていた」をもとにしたお話です。

 

孫娘が息子に、おじいちゃんのコートのたどった物語を語り継ぐ形で、話しが展開していきます。

 

おじいちゃんは、大人になってすぐ、身一つで、生まれた国を出て、アメリカにやってきます。

おじいちゃんは「洋服の仕立てや」になり、やがて結婚します。

 

自分で縫ったコートを、どこへ行くにも、何をするにも着ていました。

やがて、コートはすりきれ、よれよれになり、ぼろぼろになりました。

おじいちゃんは、はさみでチョキチョキ、ミシンでカタカタ、針でちくちく縫って、立派なコートの破れていないところから、素敵なジャケットを作りました。

 

そして、ジャケットがまたボロボロになると、はさみでチョキチョキ、ミシンでカタカタ、針でチクチク・・・

おじいちゃんのコートは、次々と新しいものに姿を変えていきます。

そして、最後に残ったのは・・・




感想

おじいちゃんが結婚し、子供が生まれ、孫が生まれ、その中で、おじいちゃんの人生に寄り添い、大切に大切にされた一着のコート。

次は、一体何になるのだろう?

 

「仕立てや」だった、おじいちゃんの手によって、次々と形を変えていきます。

このような光景は、現代では失われてきたのではないかと思います。

 

私自身も、裁縫をするのですが、娘が小さい時、自分が着なくなったワンピースなどを最利用して、娘用の服を作っていました。

壊れたおもちゃ、破れた絵本も、何度も修繕して使うように心がけてきました。

娘にも、物を大事にする精神を身につけていってほしいです。

 

アメリカ移民の生活ぶりと共に、愛着をもってモノを大切に扱うことの大切さを教えてくれる一冊です。

バーバラ・マクリントックの描く絵も、物語にあたたかさを添えています。

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