絵本の情報
コッケモーモー!
【文】ジュリエット・ダラス=コンテ
【絵】アリソン・バートレット
【訳】たなか あきこ
【出版社】徳間書店
「コッケモーモー!」のあらすじ
あるあさの ことです。
おひさまが のぼると おんどりは、よが あけたことを つげるために いきを おおきく すいました。
ところが・・・・・
コッケ モーモー!
めうしたちが いいました。
「どうしたの?モーモーは うしの なきごえよ」
おんどりは、なきかたを わすれてしまったのです。
コッケ ガーガー!
コッケ ブーブー!
コッケ メーメー!
さっきから、間違ってばかり。
仲間たちに笑われ、馬鹿にされて、おんどりはすっかり悲しくなりました。
「どうしよう。ぼく、なきかたを わすれちゃったのかなあ」
その晩、みんなが寝静まったころのことでした。
めんどり小屋をきつねが狙っています。
それを見つけたおんどりは、外に飛び出してなきました。
コッケ モーモー!
コッケ ガーガー!
コッケ ブーブー!
コッケ メーメー!
すると、あまりの騒ぎに仲間たちが飛び起きました。
「あいつを おっぱらえ!」
沢山の動物に驚いたきつねは、慌てて逃げ出しました。
みんながおんどりを褒めてくれるので、うれしくて うれしくて・・・・・
コッケ コッコー!
と、なきました。
おんどりは、それから二度と鳴き方を忘れませんでした。
感想
冒頭の「コッケ モーモー!」をニワトリの鳴き声で読んだところで、5歳の娘は心を掴まれたようです。
それからは、ずっと大爆笑でした。
ストーリーの痛快さと、色鮮やかな絵。
幼児から小学校低学年のお子様が純粋に楽しめる絵本です。
ニワトリが「コッケ コッコー!」という鳴き声だと知らないお子様には、事前に準備してあげるといいかもしれません。
身近にニワトリがいないので忘れていましたが、鳴くのはおんどりだけなのですね。
そして、気になって調べてみたのですが、最上位のおんどりが常に最初に鳴き始め、続いて下位のおんどりたちが、社会階級の上から順に鳴き声を発するそうです。
まだTVでしか鳴き声を聞いたことのない娘に、いつか生きたニワトリの鳴き声を聞かせてあげたいと思いました。
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