強烈な印象が残るアメリカ・インディアンの民話「とうもろこしおばあさん」




絵本の情報

とうもろこしおばあさん

【再話】秋野 和子

【画】秋野 いさじ

【出版社】福音館書店

【ページ数】32

「とうもろこしおばあさん」のあらすじ

アメリカ・インディアンの民話です。

 

むかし、アメリカに住むインディアンが、男たちは野牛をとり、女たちはいもを掘って暮らしていた時代。

 

あるとき、小さな村に、ひとりのおばあさんがやってきて、

「ここに ひとばん とめてくださらんか」

と家から家へと尋ねて歩きます。

 

何件か目に尋ねて行った、インディアンの若者は、こころよくおばあさんを泊めてあげました。

 

つぎの日、大人たちが、狩りやいも掘りに出かけてしまうと、おばあさんはテントの中で、留守番している子供たちのために、なにやらおいしそうなものを作りました。

 

それは、今まで見たこともないパンでした。

 

大人たちが帰ってくると、子供たちはそのことを伝えました。

曹長が、おばあさんに大人たちにも食べさせるように言うと、おばあさんはまた、パンを焼きました。

 

「やぎゅうでも、いもでもない。なんだろう、このおいしいものは」と聞くと、

「それは、とうもろこしというもんだよ」

とおばあさんは、答えてくれました。

 

でも、どこで手に入れたかは、どうしても教えてくれませんでした。

不思議に思った若者は、ある日、狩りに出かけたふりをして戻ってくると、こっそりテントの中をのぞいてみました。

 

すると、中ではおばあさんが……。




感想

強烈な印象の結末です。

 

インパクトがあり、しかし最後には

「この絵本に出会えてよかった」

と思わせてくれる何か不思議な魅力を感じてしまう絵本です。

 

コーンが入っているパンが大好きだった私ですが、この絵本を読んでからは、パン屋さんで見かけても手を伸ばすのをためらうようになってしまいました。

あのおばあさんが・・・

と、この絵本の結末をどうしても思い出してしまうからです。

 

大人でさえも、そのミステリアスな物語に引き込まれてしまいます。

お子様と一緒に、是非一度読んでみてください。

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2017.03.02

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