頭、心、体の働きを優しく教えてくれる絵本「きみがしらない ひみつの三人」




絵本の情報

きみがしらない ひみつの三人

【作・絵】ヘルメ・ハイネ

【訳】天沼 春樹

【出版社】徳間書店

【ページ数】24

「きみがしらないひみつの三人」のあらすじ

きみが うまれた日、三人のともだちは やってきた。

 

アタマはかせは 赤ちゃんぼうしのしたの

やねうらべやに じんどった。

 

ハートおばさんは きみの ひだりむねのへやにすみつき、

ふとっちょの いぶくろおじさんは 台所で はたらきだした。

 

きみが みたり きいたり くんくんしたりして かんじることは、

みんな アタマはかせに つたわっていく。

 

はかせは いそいでカードに書きとめて、きみが いつでもおもいだせるようにする。

 

ハートおばさんは、きみの心に わいてくる いろんなきもちの せわをしてくれる。

なみだでびしょびしょの きもちは かわかしてくれるし、

けんかしてこわれたきもちは のりで なおしてくれる。

 

いぶくろおじさんは うでききの コックだ。

きみが たべたものを ぜんぶ、いっしょうけんめい もういちど 料理してくれる。

 

冷たいのみものは きみが おなかを こわさないように あたためてくれるし、

熱いものは フーフー さましてくれる。

 

三人は なかのいい ともだちだけど、ときどき けんかもする。

三人がそろって だんまりを きめこむと、

きみは びょうきに なってしまうんだ。

 

三人のともだちは ずっと きみと いっしょだよ。

いつも きみから はなれずに、おうえんしてくれる。

三人は、 きみのために がんばって、

ずっと ついていく。

 

きみが この世から さよならする日まで。

 

きみが しんだ日に、

三人は ばらばらになる。




感想

映画「インサイド・ヘッド」を連想させます。

 

インサイド・ヘッドは、主人公ライリーの

「喜び、怒り、ムカムカ、ビビり、悲しみ」

の5つの感情たちの役割りについてでしたが、この絵本は、

「頭、心、体」

の不思議な働きについてを抽象的に描いています。

 

人が生まれ、死んでいくまで、「ひみつの三人」が、ずっと一緒について、応援してくれます。

そして、死後、あとに残るもののお話まで。

 

5歳の娘に読み聞かせましたが、小学生になってから、もう一度一緒に読みたい絵本です。

内容は難しいわけではありませんが、あと数年したら、感じるものがあるような気がしました。

 

じんわりと、心に響く内容です。

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