いじめが起こったのは誰のせい?責任がテーマの絵本「わたしのせいじゃない」




絵本の情報

わたしのせいじゃないーせきにんについてー(あなたへ6)

【文】レイフ・クリスチャンソン

【絵】ディック・ステンベリ

【訳】にもんじ まさあき

【出版社】岩崎書店

【ページ数】24

「わたしのせいじゃない」のあらすじ

学校のやすみじかんに

あったことだけど

わたしのせいじゃないわ

 

はじまったときのこと みてないから

どうしてそうなったのか

ぼくはしらない

 

ほんとうは わたし みたの

だから しっているの

でも とにかく わたしのせいじゃないのよ

 

ぼくはこわかった

なにもできなかった

みているだけだった

 

自分のせいじゃないか

その子が かわってるんだ

ほかの子はみんな ふつうなのに

 

考えることがちがうんだ

ぜんぜん おもしろくないんだ

自分のせいだよ

 

ひとことも じゃべらなかった

ぼくたちを みつめていただけだった

さけべばいいのに

 

たたいても わたしは へいきだった

みんな たたいたんだもの

わたしのせいじゃないわ

 

わたしのせいじゃない?

この本はスウェーデンで生まれたシリーズの一冊です。

「わたしのせいじゃない」は、このシリーズのなかでもやや特異なシリアスな内容を備えています。

いじめの状況と、その責任のなすりあいが描かれ、後半の写真は多くのことを語りかけてきます。

訳者あとがきより




感想

わたしのせいじゃないわ。

ぼくはしらない。

そうなったのは自分のせいだよ。

 

ひとり一人の無視や少しの加担、責任逃れが、集団になると、ものすごく大きな力を持って誰かを苦しめる。

想像するだけで、恐ろしいです。

 

「それで、おきてしまったことの責任は、誰が取る?」

そんな場面を、娘もこれから経験していくのだろうなと思いながら読み聞かせました。

 

いじめを題材にした絵本ですが、後半には「戦争」「飢餓」などの写真が載せられています。

そこでハッと気づかされます。

 

わたしのせいじゃない?

 

大人にもおすすめの絵本です。

【大型判】

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