焼き魚嫌いを克服!笑いながら楽しむ食育絵本「やきざかなののろい」




絵本の情報

やきざかなののろい

【著】塚本 やすし

【出版社】ポプラ社

【ページ数】32

「やきざかなののろい」のあらすじ

ぼくは、やきざかなが きらいです。

ほねが あって たべにくいし、にがいからです。

おすしの さかなは、だいすきです。

ゆうしょくが やきざかなだと、とても ざんねんです。

 

ぼくが食べ散らかした、やきざかなを見て、お母さんがおこりました。

おかあさんは、とても きれいに たべます。

 

おふろに はいっていると、さっき たべちらかした やきざかなが おふろに はいってきました。

「きらわないでくれ~ ちゃんと たべてくれ~」

 

ぼくが ねていると、やきざかなも ふとんに はいってきて、となりで ねむってしまいました。

あさ おきて、サンドイッチを たべていると やきざかなが いるのです。

 

「きらわないでくれ~ ちゃんと たべてくれ~」

 

いいかげんに ぼくは おこったのです。

「もうっ!ぼくは やきざかなが だいきらいなんだ!!」

 

ぼくが おこっても、やきざかなは ひきさがりませんでした。

「きらわないでくれ~ ちゃんと たべてくれ~」

 

ぼくは いいました。

「いやだ!やきざかなが だいっきらいなんだ!」

 

すると・・・・・

「もう!たべてやるー!」

やきざかなが さけびました!

 

たべられた!と おもった しゅんかん、 ぼくは、みちに ころがっていました。

ぼくが逃げても、やきざかなは しつこく おいかけてきます。

やきざかなの のろいは、こわのです。

 

すると!そこに!!

のらねこが とんできて、やきざかなを たべてしまいました。

 

たすけてもらった おれいに、うちで のらねこを かうことにしました。

なまえは「はち」です。

 

はちは、やきざかなの おいしい たべかたを おしえてくれました。

はちと いっしょに たべると、やきざかなが とても おいしいのでした。

 

「あー、きょうも やきざかなが たべたいなぁ」

 

こんなに やきざかなが すきになってしまったのは、やきざかなの のろいなのでしょうか。




感想

焼き魚が大好きな5歳の娘と読みました。

娘が好きそうだなと思い図書館で借りたのですが、半年くらい予約待ちでした。

焼き魚が嫌いなお子様のために、親御さんが借りられるのでしょうか、人気の絵本です。

 

主人公の男の子のように、お寿司の魚は食べられるのに、焼き魚は嫌い!という気持ち、何となくわかる気がします。

骨は多いし、刺さるし、苦いし、特に子供の頃は自分で食べてと言われると、少し面倒くさいなぁと思ったりしました。

 

しかし、小学校の友人が「さんまの食べ終わった骨をオーブンで焼いて食べるとおいしいです」という内容の作文を書いてから、ものすごく焼き魚に興味が出て、骨だけをきれいに残すように工夫して食べるようになりました。

次第に焼き魚を好きになり、毎回「きれいに食べるね!」と褒められるのが嬉しかった記憶があります。

 

焼き魚が嫌いな子に、いくら無理強いしても嫌いなものは嫌い!大人だって、嫌いなものは食べないじゃん、と私は思います。

しかし、ちょっとしたきっかけがあれば、しかもそのきっかけに楽しさや、ワクワクが加われば、そのものに興味を持たせることはできるかもしれません。

 

本に出てくるこのセリフ・・・

「きらわないでくれ~」

「ちゃんと たべてくれ~」

いつもは怒ってしまうお母さんも、こんな感じで、笑いにかえてしまうのもありだと思います。

 

今晩、我が家はしらすを出したのですが、娘が「一匹も残らず食べてあげないとね~の・ろ・わ・れ・る」と言いながら、残さず丁寧に食べていました。

図書館で借りてから返却期限まで、何度も読んでいましたのできっと内容も心に残っていたのだと思います。

このように、焼き魚が嫌いなお子様だけではなく、楽しみながら食育も出来る絵本です。

 

すぐに焼き魚嫌いを克服できるかどうかは分かりませんが、苦手意識が少しは薄れるのでは?と思います。

是非楽しみながら、期待して読んでみてください。

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