絵本の情報
ないた
【作】中川 ひろたか
【絵】長 新太
【出版社】金の星社
「ないた」のあらすじ
ころんで ないた。
ぶつけて ないた。
けんかして ないた。
しかられて ないた。
くやしくて ないた。
まいごになって ないた。
うれしくて ないた。
こわくて ないた。
おわかれのときに ないた。
ひさしぶりに あえて ないた。
そういえば、おとうさんが ないたのを みたことがない。
おとなは なんで、なかないんだろう。
どうして ぼくは なくんだろう。
いちにち いっかいは ないている。
ぼくも おとなになったら なかなくなるんだろうか。
感想
第10回(2004年)日本絵本大賞受賞の作品です。
第22回(2017年)、今年の日本絵本賞の作品はこちら☟
たぶん、どんなことも、「泣く」ということで、意思を伝えようとする子、
だから、毎日ちょっとしたことで、泣いてしまう子、
それが、主人公の「ぼく」なのだと、思います。
5歳の娘は、普段はあまり泣きません。
しかし、感動したり、もらい泣きは、よくします。
「泣く」って、人それぞれだし、動物だって、「鳴く」。
あの子は何で泣いたのかな?
あの動物は、今、何で鳴いたのかな?
私は、僕は、いつ、どんなときに、泣くかな?
男の子は、泣いたら格好悪いのかな?
大人は、何で泣かないのかな?
ほんとに、泣いてないのかな?
「なく」ということに関して、深く考えるきっかけをくれる絵本です。
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