友達の作り方は?そっと背中を押してくれる絵本「ともだちがほしいの」




絵本の情報

ともだちがほしいの

【文】柴田 愛子

【絵】長野 ヒデ子

【出版社】ポプラ社

【ページ数】32

「ともだちがほしいの」のあらすじ

ふうこちゃんの おはなしです。

 

ふうこちゃんは、こどもたちのあそびば「あそび島」の ちかくに ひっこしてきました。

まいにち かようことに きめたのですが・・・

 

まいごみたい。

 

みんな いそがしそうに あそんでるのに。

きょうも ふうこは ひとりぼっち。

あさから ずっと ほん よんでる。

きょうも ふうこは まいごのきもち。

 

なかまはずれに されてるわけじゃない。

 

おかあさんは、

「ひっこしてきたばっかりだからね、もうすこしすれば だいじょうぶよ」

とか

「ほんや おもちゃもあるし、いいよね」

とか

いろいろ いうけど・・・・

 

とじこめられてるみたいで くるしい。

 

なつやすみ。

なんだか、ほっとした きもち。

 

でも、とうとう なつやすみが おわる。

あしたから「あそび島」が はじまる。

 

おかあさんが しんぱいして いろいろ しゃべってる。

「ねんどもあるし、おりがみもあるでしょ。ひとりで ほんをよんでも いいし。しゃぼんだまもできるし・・・・」

 

でも・・・・

ちがう!ちがう!そうじゃない!

 

「おかあさん、ふうこは そんなことを したいんじゃないの。

ふうこは ともだちが ほしいの!」

 

ともだちが ほしいの。

 

「あそび島」で ふうこに、チャンスがやってきます。

えいっ

いましかない!

 

ふうこは、ひとりであそんでる、はるこちゃんに言った。

 

「はるこちゃん!・・・いっしょに あそぼう!」

「うん!」

 

ともだち!ともだち!・・・・ともだちだ。

 

ふうこ、もう、まいごじゃない。




感想

5歳の娘が大好きな、「あそび島」シリーズです。

 

あそび島シリーズイチオシの記事☟

2001年(第7回)日本絵本大賞受賞の絵本「けんかのきもち」

2017.06.15

 

数か月後に、引っ越しを控えている、我が家。

 

先日、娘が聞いてきました。

「引っ越ししたら、お友達、どうやって作ったらいいの?」

 

今回に限らず、幼稚園年長になる娘は、進級するたびに、言っていました。

「どうやって、友達作ったらいいんだろう?」

 

でも、そんなことを言っていた次の日には、必ず、

「今日も新しいお友達できたよ!」

と、嬉しそうに帰ってきました。

 

すぐに新しい環境になじめる子もいれば、とても時間がかかる子もいます。

少しの励ましや、背中を押してあげることで、行動にうつせる子もいます。

 

だけど、どちらにしても最終的には、ふうこちゃんのように

「えいっ いましかない!」

という、その子なりの心の準備と、少しの勇気が必要です。

 

新しい環境になかなかなじめない。

お友達を作りたいけれど、最後の勇気がでない。

そんなお子様の気持ちを察したら、そっと読んであげたい絵本です。

こちらの絵本もおすすめです







シェア大歓迎です!


毎日の読み聞かせは、お母さんからの贈り物

絵本の読み聞かせをしてあげられる時期は、案外短い。最初からうまくいっていたわけではないけれど、毎日の読み聞かせは、間違いなく私達親子に、沢山のことをもたらしてくれています。そんな私達親子の「読み聞かせ」これまでと、これから。