ゆったりと静かな時間を届けてくれる少年の空想絵本「クジラにあいたいときは」




絵本の情報

クジラにあいたいときは

【文】ジュリー・フォリアーノ

【絵】エリン・E・ステッド

【訳】金原 瑞人

【出版社】講談社

【ページ数】36

「クジラにあいたいときは」のあらすじ

クジラに あいたい ときは

まどが いる

 

それと うみも

 

そして、まって

ながめて

「あれ、クジラかな?」

と かんがえる じかんが いる。

 

「ちがった、ことりだ」

と がっかりする じかんも いる

 

クジラに あいたかったら

イスは ちょっと すわりごこちの わるい ほうが いい

 

もうふは ちょっと ねごこちの わるい ほうが いい

 

ねむいと、クジラは みつからないんだ

 

クジラは クジラだからね

 

クジラに あいたかったら

くもなんか みてちゃ だめ

とおりすぎて いく くも

ひろい そらを おおう くも

まぶしい たいようも だめ

うえを みてたら

クジラを みそこなっちゃう

 

クジラに あいたかったら

めを こらして うみを みる

 

まって・・・・

 

まって・・・・

 

まって・・・・




感想

アメリカで2013年初夏に刊行され、様々な書評や児童書ランキングで取り上げられるなど話題となった絵本です。

 

クジラに会いたいときは・・・

小さな男の子の空想のおはなしです。

 

実際には、こんな知的な空想をする少年は稀だとは思うのですが、訳者の言葉選びがとても好きです。

文章が詩的で、鉛筆画の優しい絵が気持ちを和らげてくれる、美しい絵本です。

ゆったりと、静かな時間を届けてくれます。

 

初夏~夏、窓際でのんびりとページをめくれば、心地よいひとときを過ごせると思います。

少年と一緒に、空想の旅に出てみてはいかがでしょうか。

 

手元に置いておきたいなぁと思わせてくれる素敵な絵本です。

おすすめの関連記事☟

大人にもおすすめ!美しい絵本、絵が綺麗な絵本特集【10選】

2017.08.18

こちらもおすすめです







シェア大歓迎です!


毎日の読み聞かせは、お母さんからの贈り物

絵本の読み聞かせをしてあげられる時期は、案外短い。最初からうまくいっていたわけではないけれど、毎日の読み聞かせは、間違いなく私達親子に、沢山のことをもたらしてくれています。そんな私達親子の「読み聞かせ」これまでと、これから。