絵本の情報
ぼくはきみできみはぼく
【文】ルース・クラウス
【絵】モーリス・センダック
【翻訳】江國 香織
【出版社】偕成社
【ページ数】40
「ぼくはきみできみはぼく」のあらすじ
子供の言葉で、”愛”と”友情”について、様々な方法でつづられている絵本です。
詩で・・・
お話で・・・
劇で・・・
セリフで・・・
どのページから読んでも、楽しめる構成になっています。
ページごとに、キラキラと輝く、子供の言葉。
自由で、何ものにも囚われていなくて、素直で、まっすぐな、言葉たち。
そして、生き生きとした、子供たちのイラスト。
白と黒だけで表現されたそのイラストたちにも、隅々まで見入ってしまいます。
文字数は多いのですが、言葉のリズムが流れるようで、言葉たちと、絵が生き生きとしていて、
どんどん読み進めたくなる絵本です。
「詩:まぬけ」
あなたは まぬけ
わたしは ちがう
あなたは まぬけ
わたしは ちがう
まぬけ まぬけ まぬけ まぬけ
あなたは ほんとうに まぬけな まぬけ
(まぬけとだって ともだちになれるよ。)
「詩:すきの うた」
あのこが すき だって
あのこは わたしが すきなの だって
わたしたち すきどうしなの
だって
だって
ほら、これが そのダンス
(だって、そうなんだもん!)
感想
友達って、なに?
好きって、どんなこと?
子供たちは、そんなこと、いちいち考えていません。
気持ちの向くまま、ものすごく単純なのです。
この絵本の、自由気ままな言葉たちように。
5歳の娘と読みましたが、私も沢山、大切なことを思い出しました。
詩集のようで、ずっと大切にしたい、と思わせてくれる絵本です。
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