自閉症の子供への理解を求める絵本「ぼくはここにいる」




絵本の情報

ぼくはここにいる

【作】ピーター・レイノルズ

【訳】さかき たもつ

【出版社】小峰出版

「ぼくはここにいる」のあらすじ

きこえるかい?

たのしい こえ。

はずむ音が いっぱい。

 

でも、ぼくには

大きな音になって

ひびくんだ。

バーン、バーン。

 

バーン、バーン。

ガン、ガン、ガン。

 

むこうには、みんな。

ここには、ぼく。

ぼくが いる。

 

大きな こえで さけぶんだ。

ぼくが ここにいる!

 

ぼくが飛ばした、紙飛行機が、地面に落ちた。

すると、だれかが 気がついた。

その だれかは・・・

 

かみひこうきを ひろって、

ぼくの ところまで もってきてくれた。

ぼくの かみひこうき!

 

ともだち。

 

「ぼくは ここにいるよ」と かみひこうきが いった。

「わたしも ここにいるわ」と 女の子が わらった。

 

ぼくもだ。ぼくが ここにいるんだ。

 

ひとりの人にとって、あなたはすべてなのかもしれない。

たとえ、あなたがおおぜいの中のひとりであっても。

この絵本は、人と関わろうとしない子、同じことを繰り返している子、こだわりの強い子、このようなことに常軌を逸していると見なされる、いわゆる自閉症の子どもたちについて、皆さんに分かっていただきたいとの思いから訳しました。

存在をありのままに認め合おうというレイノルズさんのメッセージは、そうした私の長年の思いと重なりました。自閉症の子どもの理解のためという以上に、人は人が解るのかという、私のまだなお解けることのない課題に、少しは近づけたと思います。自閉症について詳しく知りたい方は、酒木保著「自閉症の子どもたちー心は本当に閉ざされているのか」をお読みください。

訳者あとがきより




感想

ピーターレイノルズさんの著書が好きで、図書館で借りた絵本です。

同著者の絵本は、メッセージ性の強いものが多いのですが、自閉症の男の子を描いた絵本だとは知らずに読みました。

 

主人公の僕は、自閉症です。

だから、上手に周りの人と関わることが、できません。

でも、実は、心の中で「ぼく」に気づいてほしいと願っています。

 

自閉症って何?

実は、私は、よくわかっていません。

しかし、この絵本を読んで、理解しよう、分かろうとしようというきっかけになりました。

 

一緒に読んだ5歳の娘は、今回特別な感想は持たなかったようです。

もう少し成長したら、また一緒に読んでみたいなと思います。

それまでに、自分自身も理解を深めておこうと思っています。

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