印象的な絵に想像力を刺激される絵本「終わらない夜」




絵本の情報

終わらない夜

【文】セーラ・L・トムソン

【絵】ロブ・ゴンサルヴェス

【訳】金原 瑞人

【出版社】ほるぷ出版

【ページ数】34

「終わらない夜」のあらすじ

想像してごらん・・・

 

夜、雪のシーツが かたく、冷たい。だれかがささやく。

「ついてきて」

 

夜、眠れないとき とびあがり まいあがると はるか下に

キルトの畑、キルトの林。

 

夜、ほらーーーバイオリンの音がきこえる。

農夫のかなでるこもりうた。

葉もくきも眠り 根は夢をみる。

 

夜、ふと気がつくと 重力がない。

そう、いつかあなたが のぞんだように。

 

夜、ことばとことば 木と木のあいだへ 迷いこんで

やみ夜の散歩。

 

夜、雪があなたに ふりつもる。

宵の明星が おやすみのキス。

 

さあ、想像してごらん・・・・・今夜。




感想

この本は「ロブ・ゴンサルヴェス」の絵に、想像力を刺激された「セーラ・L・トムソン」が詩を添えたものです。

 

想像力に満ちた絵が、奇妙な世界に誘い込みます。

絵本というよりも、画集に近い感じです。

 

一見、怖さを感じる絵に、4歳の娘は見るのを嫌がるかな、と思ってしまいましたが、子供には子供の楽しみ方があるようで、だまし絵のようなその1枚1枚の絵に見入っては「ここがこんな風になっていて、おもしろいね」と、じっくり楽しんでいました。

 

図書館で借りてきた本なのですが、最後には「この本欲しい」と言っていました。

可愛らしい絵の「絵本らしい絵本」も子供はもちろん大好きですが、こういった一見大人向けの絵本も、小さなお子様に新鮮な驚きと発見をもたらしてくれることと思います。

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