モノの見方はひとつじゃない!想像力を育てる絵本「りんごかもしれない」




絵本の情報

りんごかもしれない

【著】ヨシタケ シンスケ

【出版社】ブロンズ新社

【ページ数】32

あらすじ

ひとつの「りんご」をめぐって「ぼく」が繰り広げる、無限の世界。

 

ある日、学校から帰ってくると、テーブルの上に「りんご」が置いてあった。

 

・・・でも・・・・・もしかしたら

 

これは りんご じゃないのかもしれない。

 

そこから、次から次へと「ぼく」の妄想が始まります。

 

もしかしたら、大きな「さくらんぼ」の一部かもしれない。

ほんとうは、ほかのものに、なりたかったのかも、しれない。

ぼくのこと、好きなのかも、しれない。

そもそも、なんでここに、あるのだろう。

ぼくをつかまえるための、ワナかもしれない・・・

 

「ぼく」の妄想は、止まることを知りません。




感想

この絵本は、人気絵本作家「ヨシタケシンスケ」さんのデビュー作だそうです。

 

これが、最初で最後だと思って描かれた絵本。

しかし、後にこの絵本が「発想絵本第一弾」となり、次々にご著書を出されます。

発想絵本第二弾☟

自分とは何だろう?考えるきっかけをくれる絵本「ぼくのニセモノをつくるには」

2017.03.19

発想絵本第三弾☟

あたらしい向き合い方。死がテーマの絵本「このあとどうしちゃおう」

2017.08.04

 

「りんごかもしれない」には、ヨシタケさんご自身が、好きだった絵本、嫌いだった絵本、すべてを思い出し、そこからご自分が好きな要素を全部取り入れたそうです。

 

「もしかしたら~かもしれない」

私自身も、普段からこの発想をよくします。

 

何でもまずは信じてみる、という「素直な心」というのも大事です。

しかし、事を疑って見るという「もしかしたら~かもしれない」という姿勢は、人や社会の意見に流されやすい日本人にとても必要なものである、かもしれない、と思います。

 

モノやコトをよく観察し、そこから 想像して 次々に発想する「遊び」。

誰かと一緒に永遠としてみるのも楽しそうですね。

 

自分なりの考えを持つ力、想像力を育てる絵本です。

 

ヨシタケ シンスケさんの絵本は、娘が幼児のうちに読破する予定です。

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