絵本の情報
メルくんようちえんにいく
【著】おおとも やすお
【出版社】福音館書店
【ページ数】32
あらすじ
あなぐまの「メルくん」が幼稚園に入るときの、お話です。
メルくんは、ぬいぐるみの「ツギハギ」が大のお気に入り。
メルくんが「ツギハギ」と一緒に幼稚園に行くことを望んでいるので、家族がツギハギにも帽子やカバンなどを作ってくれます。
今日は入園式。
メル君が幼稚園に向かう途中、近所の犬のおじさんや、うさぎのおじいさん、ねこのおばさん、カラスたちに「おもちゃを幼稚園に持って行ってはいけないよ」と言われてしまいます。
すると、メルくんは、大泣きしてしまいます。
そんなメルくんを、お母さんは優しく抱き「大丈夫」と言います。
子供たちが集まる、幼稚園。
心配そうな顔をするメルくんに、お母さんは、だまってうなずきます。
「人形は、あちらの先生にお願いしましょう!」
幼稚園の先生は、みんなにぬいぐるみの「マムマム・ダッコ先生」を紹介してくれました。
メルくんのぬいぐるみは、大きなぬいぐるみ「マムマム・ダッコ先生」に預けることになりました・・・
感想
規則よりも、息子の不安を少しでも取り除いてあげようと、お気に入りのぬいぐるみを持たせてあげるお母さんと、幼稚園の優しい先生の対応に心が和みました。
はじめて、お母さんから離れ、はじめて、経験する集団生活。
入園前、不安なのは子供よりお母さんかもしれません。
はじめての体験に、意外と子供はワクワクしてくれるものです。
娘は、初日から数日、楽しく順調に幼稚園に通っていました。
しかし、その後「幼稚園には行きたくない!」と泣きわめく日々が訪れました。
入園前、心の準備が足りなかったのだなと、よく反省しました。
入園後少し経って、娘が気づいたように、やっぱりまだまだ「お母さんと一緒」がいい、この時期。
幼稚園には、お母さんと一緒には行けないけれど、優しい先生や、お友達がたくさん待ってるよと、そっと教えてあげるのにこの絵本は最適だと思います。
娘にも、入園前の心の準備として読んであげたら良かったと、今思います。
入園前のお子様、お孫さんへのプレゼントとしてもおすすめです。
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