世界中のピアノとピアノを愛する全ての人へ!感動する絵本「メロディ」




絵本の情報

メロディ

【作】くすのき しげのり

【絵】森谷 明子

【出版社】yamaha music media corporation

【ページ数】32

「メロディ」のあらすじ

この絵本を 世界中のピアノと、ピアノを愛するすべての人に贈ります。

 

【絵本まえがきより】

「たくさん ひいてもらうんだよ」

そういわれて、いちだいの ピアノが、こうじょうを でました。

 

(だれが ひいてくれるのかしら)

ピアノは、くるひも くるひも たのしみに まちました。

 

ピアノが いえに きたひ、5がつ24かは、おんなのこの 6さいの おたんじょうびでした。

 

「わたし、この ピアノに なまえを つけてあげようと おもうの。

なまえは・・・そうだ!『メロディ』が いいわ。」

 

(「メロディ」・・・。なんて すてきな なまえかしら。

わたしは せかいで いちだいだけの なまえのある ピアノ)

 

おんなのこは、まいにち まいにち メロディを ひきました。

 

うれしいことが あったとき

かなしいことが あったとき

おんなのこは、いつも メロディを ひきました。

 

メロディは しあわせでした。

 

やがて、おんなのこが とおくの だいがくへ いくと、メロディが おとを だすことも、なくなりました。

 

そうして、なんねんも なんねんも たちました。

 

あるひのことです。

 

さぎょうふくを きた おとこのひとたちが、メロディを へやのそとへ はこびだしました。

 

メロディは、なんにちも かけて、もとのように うまれかわったのでした。

 

メロディは、こうじょうから しらない いえに はこばれました。

 

しばらくすると、メロディの けんばんの ふたが あけられ、ちいさなてが、そっと けんばんに ふれました。

 

「いいこと おしえてあげようか。この ピアノは『メロディ』っていうのよ。

きょうは 5がつ24か。

おかあさんと メロディの おたんじょうびなの」

 

そういうと、おかあさんは、ハッピーバースデーの きょくを ひきました。




感想

この絵本は、作者の家にやってきた1台のピアノがモデルだそうです。

 

私が幼い時、はじめて新しいピアノが家に来た日のことを、今でも鮮明に覚えています。

 

そして、母になり、現在の家に自分が使っていたピアノをお迎えして、調律していただきました。

この絵本と同じように、自分が両親に買ってもらったピアノを、今、娘が弾いています。

 

私のように、物語のお母さんに自分の人生を重ねる方は少なくないのではないでしょうか。

 

調律師の方がおっしゃるには、メンテナンスしていけば、あと100年は使えるそうです。

もしかしたら、娘が母になり、また、受け継がれるときが、くるかもしれません。

 

実は、この絵本にはしかけがあります。(音楽記号です)

それに気づいたとき、最後に、また、感動してしまいました。

 

出版元は、ヤマハミュージックです。

音楽を習う子供の心に寄り添い、同時にお母さんの心に寄り添った、感動シーンがいっぱいの絵本です。

 

また、ピアノを擬人化したことで、ピアノに関わらず、モノを大切にする心も育むことができるのではないかと思います。

 

昔、ヤマハに通っていた!ピアノを習っていた!というお母さん、また、音楽を始めた子供達に、おすすめします。

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