絵本の情報
アントンせんせい
【作】西村 敏雄
【出版社】講談社
【ページ数】36
「アントンせんせい」のあらすじ
ここは アントンせんせいの どうぶつびょういんです。
まいにち いろいろな どうぶつたちが やって きます。
トントントン
最初にやってきたのは、ニワトリ。
「こ、こえが でないんです・・・・。わたしは まいあさ もりの どうぶつたちを おこすのが しごとなので、とても こまって います。」
次にやってきたのは、トラ。
「あさから おなかが いたくて、ねつも でて いるんです。」
今度は、ワニ。
アガガ ガガ・・・。
カバのまねをして、大きな顎が外れてしまったのです。
次から次へと、動物たちがやってきます。
腰が痛い、ヘビ。
脚の疲れが取れない、フラミンゴ。
頭がかゆい、バイソン。
鼻がからまってほどけない、ゾウ。
おならがくさい、スカンク
アントンせんせいは、大忙しでした。
そして・・・・・
ヤギを診察中、突然
バターン!
と倒れてしまいました。
アントン先生は、ご飯を食べていなかったのです。
そこで、動物たちが集まって、アントン先生に栄養満点のシチューを作りました。
おいしいシチューを食べて、
アントン先生は、元気になりました。
感想
5歳の娘は、気に入ったようで、続けて2回読みました。
年齢の割には口が達者で、大人びたところのある娘ですが、未だにこういった、いかにも幼児が喜びそうな単純なストーリーが大好きです。
アントン先生がとても優しい人柄で、恐れられている動物たちも、つい弱みを見せてしまいます。
病院は怖くない、注射も怖くない、ということを、そっと教えてくれます。
また、動物たちが「コトコト グツグツ」作るお料理の様子がとても楽しそうです。
そして、思わずシチューが食べたくなってしまいます。
アントン先生のように、
食べないと、倒れてしまうよ。
おいしい食事は、元気をくれるよ。
など、「食べることの大切さ」も教えてくれる絵本です。
病院嫌いなお子様、食の細いお子様に読み聞かせてあげると、効果が得られるかもしれません。
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