2017年日本絵本賞‟大賞”「きょうはそらにまるいつき」




絵本の情報

きょうはそらにまるいつき

【作・絵】荒井 良二

【出版社】偕成社

【ページ数】32

「きょうはそらにまるいつき」のあらすじ

乳母車に乗せられた赤ちゃん。

夕暮れの公園で、空を見ています。

 

きょうは そらに まるいつき

 

バレエの練習が終わって、バスの中から、女の子が空を見上げます。

 

きょうは そらに まるいつき

 

新しい運動靴を買った、男の子。

仕事が終わった、洋裁店の親子。

ギターの練習をしている人。

夕食の片付けをしている、おじいさんと、おばあさん。

公園に集まった、猫たち。

山にいる、熊の親子。

海でジャンプする、くじら。

 

みんなの夜に

それぞれの夜に

ご褒美のような、おつきさま

 

みんなが そらを みています。

 

きょうは そらに まるいつき

 

ごほうびのような おつきさま




感想

2017年、日本絵本賞”大賞”の本作を読んでみました。

 

「あ!三日月!」

「今日は、満月だね!」

 

5歳の娘は、夜空にお月さまを見つけただけで、キラキラと目を輝かせます。

私も、昔から、お月さまが大好きです。

大人になってからは、ものすごく喜ぶことではなくなったけれど、それでも、幼い頃から抱く、神秘的な感情は、今も変わりません。

 

そんな おつきさま。

様々な場所で、様々な人が見ている おつきさま。

たったひとつの おつきさま。

 

同じお月さまを見て、どこかで、同じように嬉しい気持ちになっている人がいるかも、しれません。

それは、日々の暮らしの中で、誰もが受け取ることのできる、ご褒美。

とても大切なことを教えてくれた絵本です。

 

荒井良二さんの描く絵本は、どれも、じっくり、ゆっくり、丁寧に読みたくなるものばかりです。

心が穏やかになり、あたたかな気持ちになるので、不思議です。

寝かしつけにもおすすめの絵本です。

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