みんなとちょっと違う子にエールをおくる絵本「まめまめくん」




絵本の情報

まめまめくん

【文】デヴィッド・カリ

【絵】セバスチャン・ムーラン

【訳】ふしみ みさを

【出版社】あすなろ書房

【ページ数】32

「まめまめくん」のあらすじ

まめまめくんは 小さな、小さな男の子です。

生まれたときから、豆粒みたいに小さかったのです。

 

服は、ママに特別に縫ってもらい

靴は、お人形から借りました。

 

まめまめくんは、普通の男の子がするような遊びもできるし、

時には、宇宙はどれくらい大きいのだろう?と考えたりもします。

 

自分が、ものすごく小さいことに気づいたのは、学校に行ってからでした。

 

学校では、何をするにも、まめまめくんは小さすぎたのです。

 

それまでは、普通の男の子のように生活ができていたのに、

学校に行くようになると、不便が多すぎました。

小さすぎるせいで、他の子とも、遊べませんでした。

 

やがて、まめまめくんも、大人になりました。

でも、身体は小さいまま。

 

自分で作った素敵な家に住み、

おもちゃのミニカーに乗って、毎日仕事に行きました。

 

仕事場は、靴箱でした。

まめまめくんには、ぴったりの大きさだったのです。

 

とっても素敵な、まめまめくんの仕事。

何だと思いますか?

 

それは、切手の絵を描くことでした!

 

どんなに小っちゃくたって、

まめまめくんは偉大なアーティストになりました。




感想

まめまめくんが、学校に行っている頃、自分は他の人と違う、ということで、悩んだこともあったでしょう。

実際に不便な経験も、沢山していました。

 

だけど、人と違ったって、いい。

ありのままの自分で、工夫しながら、まめまめくんは自分の人生を歩みました。

しかも、ものすごく楽しんでいます。

 

もし、人と違うことで悩んでいる子供を見つけたら、そっと教えてあげたくなります。

苦しまなくて、いいんだよ。

みんなと違うからこそ、できることもあるんだよ。

まめまめくんを、みてごらん、と。

 

5歳の娘は、ニコニコしながら、満足気に最後の場面を眺めていました。

本のサイズも、豆(手のひら)サイズの、可愛い絵本です。

プレゼントにもおすすめです。

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