戦争という悪を見つめたメッセージ。大人も読みたい絵本「せんそうごっこ」




絵本の情報

せんそうごっこ

【文】谷川 俊太郎

【絵】三輪 滋

【出版社】いそっぷ社

「せんそうごっこ」のあらすじ

こっち あめりかの たんく、

こっち そびえとの たんく、

どっちも かっこいい。

 

こっち そびえとの みさいる、

こっち あめりかの みさいる、

どっちも ひとつ じゅうおくえん。

 

こっち あめりかの まち、

こっち そびえとの まち、

みんな へいきなかおで

くらしてるけど・・・

 

だれかが ぼたんを おせば、

たちまち ふっとぶ。

 

せんそうって、べんりだね、

ひとを ころしても だれにも しかられない。

 

まけたほうは みんな しんだ、

かったほうも みんな しんだ、おあいこだ。

 

でも ぼくは しなない。

 

あ、おかあさん しんでる。

たいへんだ、おとうさーん。

 

おとうさんも しんじゃってる、

いもうとも、いぬの ごろうも。

 

なにもかも なくなった、どうしよう・・・

 

いいな みんな なかよく しんじゃって。

ぼく ひとりぼっちだ。

中学校での軍事教練、東京空襲、朝鮮戦争・・・戦争を身近に体験はしているものの、兵士として現実の戦場に生きたことのない自分にとって、戦争という「悪」をどうとらえることが出来るのか。戦争反対の声をあげる以前に、自分自身の内面に戦争につながる意識下の衝動があるのではないか。そう考えながらこの絵本のテキストを書きました。

「せんそうしない」という絵本も、表現は異なりますが、ある意味でこの「せんそうごっこ」の延長線上にあると思っています。人間はどうして戦争をなくすことが出来ないのか、未来に答はあるのでしょうか。

著者あとがきより




感想

5歳の娘と読みました。

漫画風なポップな絵に惹かれ手に取ってみましたが、独特な内容と絵がとてもシュールで衝撃を受けました。

 

今はなきソビエトとアメリカを舞台に、男の子が戦争ごっこをはじめます。

そのうちに、現実と空想の世界があいまいになって、自分でも怖くなってしまいます。

はっと気づくと、そこにお母さんが現れ、現実に戻るというお話なのですが、最後に現れたお母さんの顔が無表情なのが、異様に感じられます。

 

総合的には、とてもインパクトの強い絵本です。

子供に向けて書かれたのだと思いますが、大人にもおすすめの絵本です。

 

低年齢のお子様には、こちらのほうがおすすめです☟

かみくだいた言葉でシンプルに伝える戦争の絵本「せんそうしない」

2017.02.08

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