絵本の読み聞かせはしたほうがいいと聞くけれど、本当に必要なの?
効果って、実際にあるもの?
読み聞かせの目的は?
一日に何冊くらい読めばいいの?
読み聞かせについて、こんな疑問をお持ちのお母さんは、多いのではないでしょうか。
結論から言うと、絵本の読み聞かせを続けていれば「効果」を感じることができるし、読み聞かせは「しないより、したほうが絶対にいい」と私は思っています。
我が家の読み聞かせは、効果を期待して、とか、頑張って一日何冊も読み聞かせする、というやり方ではありません。
ただ自分自身が好きなことを、楽しみながら、ずっと継続している、という感じです。
ですので、あくまでも参考程度に、読んでいただけたら嬉しいです。
読み聞かせの効果

想像力が豊かになる。
感情表現が豊かになる。
知能や好奇心の向上。
読解力のある子になる。
絵本の読み聞かせには、様々な効果が期待できると言われています。
我が家には、現在4歳の娘がいますが、娘を妊娠中、私は胎教教室に通っていました。
妊娠8か月で、それまでの仕事を退職してからは、娘が生まれるまで、胎教教室の教材に入っていた「はじめてのことば」という本を、2冊、あとは、それにプラスして、絵本を何冊か、毎日読み聞かせていました。
必死に、というよりも、ただ純粋に、胎教の力を信じていたからです。
胎児への読み聞かせについては、こちらにまとめましたのでご興味がありましたらお読みください⇒「胎児にも伝わる。胎教で絵本の読み聞かせがおすすめな理由と効果」
そんなこともあって、私は、子供が生まれる前から、実際に、目の前にいる我が子に絵本の読み聞かせをする日を、心待ちにしていました。
娘が生まれてからは、本当に、自分がただただ楽しくて、効果や、読み聞かせの冊数など、深く考えることもないまま、自然と読み聞かせを続けてきました。
ですので、絵本選び、読み聞かせに関しては、ほとんど全てが、オリジナルです。
しかし、絵本選びに関しても、読み聞かせに関しても、大まかには外していなかったのではないかと、思っています。
今も、読み聞かせや絵本選びに、何かを参考にしている、ということはありません。
最近では、娘の成長と共に、読み聞かせができる絵本の幅が広がり、ますます楽しくなっています。
前置きが少し長くなってしまいましたが、そんな私が、4年間、楽しく読み聞かせを続けていて、感じた効果について、書きたいと思います。
我が家における読み聞かせの最大の効果は「お母さんの優しい声を聴くことで子供が心から安心を得られ、愛情を感じることができる」というところにあるのではないかと思っています。
読み聞かせは、愛情表現のひとつであり、我が家にとっては、大切なコミュニケーションツールにもなっています。
娘が幼稚園に行くようになり、当然ですが、それぞれがお互いの世界で過ごす時間が長くなりました。
それまで片時も離れず、一緒の時間を共有し、意思の疎通に困ったことのなかった私達ですが、離れている時間、私は娘に起きていることを心配し、娘は、私のことを心配するようになっていました。
そんな風に、離れている時間、お互いが不安でたまならいという日々を、しばらく過ごしていました。
そんなある日、絵本の読み聞かせを通じて、一緒の時間、同じ世界を共有することで、会話以外の方法、絵本を通しても、お互いの意思疎通を図ることが出来ているのではないかということに気づきました。
読み聞かせをしながら、娘のその時々の心の状態を感じることができたり、特に娘の不安が安心に変わる瞬間を感じたりと、絵本を通して「離れている時間の埋め合わせ」ができていることを実感するようになりました。
そのようにして、だんだんと、お互いが、お互いの時間を安心して楽しめるようになっていったのだなと、今は感じています。
普段のコミュニケーションももちろん大事にしていますが、絵本を通じたほうが、より深くコミュニケーションを図れる場合があると思っています。
もちろん、絵本だけの効果ではないのですが、娘が安心して、幼稚園に通園できるようになったのは、絵本の読み聞かせが十分すぎるくらいの効果を発揮してくれた、という、我が家のエピソードでした。
そして、我が子は寝かしつけに大変苦労しました。
「夜寝る前の読み聞かせ」は、苦労していた寝かしつけの問題を、解決してくれました。
ご興味のある方は、こちらをご覧ください⇒「我が家の読み聞かせ」
我が家にとっては、これも、とても大きな効果のひとつです。
このように、私達親子は、随分絵本に助けられ、日々、様々な効果を感じています。
読み聞かせの目的

字を覚えさせたいから
想像力、感情表現が豊かになってほしいから
英語を身に着けさせたいから
「目的」を持とうとすれば、いくらでも見つかるのですが、我が家は、特に今まで絵本の読み聞かせに「目的」を明確に持ったことはありません。
それでもあえて挙げるとしたら「愛情を感じてもらうこと」くらいです。
もう、愛情を感じ、安心してくれたら、それだけで十分だと思っています。
そしてむしろ「目的」が最初からなかったからこそ、毎日楽しく続けられているのかな、とも思っています。
一日の最後に、絵本を読まないと「損した気分になる」くらい、今でも毎日、ただただ絵本を楽しんでいます。
目的については、もちろん「お母さん次第」です。
しかし、必死になって読み聞かせをするよりも、ゆったりと、心を開いて、ただただ絵本を楽しむ、という気持ちで自然と続けていれば、毎日の読み聞かせは、間違いなく沢山のことをもたらしてくれることを実感しています。
一日に読み聞かせる冊数は?

自由で構わないと思います。
同じ絵本を繰り返し読むことの必要性も感じますし、新しい絵本にどんどん出会い、世界が広がる可能性も感じています。
無理なく出来る範囲であれば、多ければ多いほどいいという考え方もありますし、私達親子は、今のところ、図書館で借りた、始めての絵本を、夜寝る前に1,2冊が自分たちのペースに合っていると感じています。
夜寝る前は、毎日必ず「はじめて読む絵本」、日中に読む絵本は娘が気に入って「購入した絵本」という感じで、娘も認識してくれています。
もし、絵本を読んであげるのがどうしても苦手なお母さんは、一日一冊でも苦痛かもしれません。
無理をしないで、まずは、自分が読みたいと心から思った絵本だけを、読んであげたらよいのではないかと思います。
そもそも、一冊を読む時間も、余裕もない!というお母さんもいるかもしれません。
愛情を伝えたいだけであれば、他の形でだって、愛情表現をすることは、十分に可能ですし、語彙を増やしたいのであれば、普段からの話しかけに気を付けるだけでだいぶ補えると思います。
私は、絵本の読み聞かせで「質の高いコミュニケーション」が図れることを、実感してきました。
ですので、忙しいお母さんにこそ、少しの時間でも、読み聞かせをすることでいい効果が得られるのではないかと、実は思っています。
子供にとっても、自分自身にとっても、です。
無理にではなく、自然に楽しくできるように、冊数も加減しながら、自分たちだけの読み聞かせスタイルを、ゆっくりと探してみてください。
まとめ

絵本の読み聞かせをしてあげたいけれど・・・
もしくは、既に読み聞かせをしているのだけれど、いまいち効果が見えなくて続けていくべきかどうか・・・
と迷いが生じているお母さんは、絵本の読み聞かせは、是非そのまま続けてみてください。
それは、強制的にとか、効果を期待して、ではなく(もちろん、そうしたいお母さんは間違いなく効果が上がるのではないかと思いますが)続けていれば、様々な効果を実感されるときが必ずやってくると思うからです。
それに、絵本は、意図したこと以外にも、様々なことに活用できるからです。
例えば、子供に伝えたい気持ちを絵本が代弁してくれることもありますし、言葉や文字を覚えさせるのにも、大いに活躍してくれます。
世界が広がるのはもちろん、自分の気持ちをフォローするためだけにではなく、他人の気持ちも理解し、思いやることができるようにもなります。
上記以外にも、絵本から学べることは、無限大です。
読み聞かせをしてあげられるのも、そんなに長い期間ではありません。
始めるのは、気づいた時で遅くないと思います。
まずは幼児期に、お母さんと一緒に、絵本の楽しさを知ることができれば、成長しても自然と読書をいとわない人になってくれるのではないかと思います。
ちなみに、我が家では、読み聞かせを、たまに主人にもお願いしています。
子供に「パパにも読み聞かせをしてもらった」という、記憶を残してあげたいからです。
大概、娘はケラケラ笑って、ほとんどパパの読み聞かせなんて聞いていないのですが、それはそれで構わないと思っています。
パパ、ママ、兄弟、姉妹、おじいちゃん、おばあちゃん、時には色々な人と、絵本の楽しさを共有してみてください。
ひとつでも、どなたかの参考になれば幸いです。
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