絵本の情報
かぞくのヒミツ
【著】イソール
【訳】宇野 和美
【出版社】エイアールディー
【ページ数】40
あらすじ
「ないしょだよ。」
「うちのママ、ほんとうは〇〇なんだ。」
いつもより早く起きた朝、女の子は、自宅のキッチンで、見てしまいました・・・
「ママが〇〇だって知ったら、パパと弟は、何て言うかな?」
朝食を食べて、外でお友達と遊んでいる間も、ママの正体のことで、頭がいっぱい。
でも、うちに帰ると、ママはいつものママでした。
「でも、もう、だまされないもんね。」
「ママの正体は〇〇だから、よそのママみたいにきれいになるのは大変だよね。」
「だからお出かけの支度には時間がかかるし、ママのお部屋には、あんなにビンがいっぱい置いてあるんだ。」
このまま家にいたら、ママは〇〇かもしれない、と、どんどん心配になるので、女の子は、お友達の家にお泊りさせてもらうことにしました。
しかし、あくる朝、少し早く目覚めた女の子は、キッチンで恐ろしい姿の、お友達のママを発見してしまいます。
そして、起きてきたお友達も・・・パパも・・・
身支度を済ませる前の、みんなの姿に、驚きを隠せませんでした・・・
感想
4歳の娘も、朝、自分が早くおでかけしたかったり、一緒に遊んでほしかったりすると、身支度を済ませる前の私に、こう言います。
「そのままでも、十分可愛いよ!髪も可愛い!すごい素敵!」
そんな光景を思い浮かべながら、襟を正す思いでした。
いつか「朝のママって、〇〇みたい」って、言い出すのではないかと、少し恐怖を感じています。
朝起きたての姿って、あんまりみられたくないママは、多いのではないでしょうか。
そんな、どんなうちにもある「家族の秘密」。
それを、子供の心に寄り添って、ユーモラスに描いています。
「あなたのうちは どうかしら?」で、2013年リンドグレーン記念文学賞を受賞した、アルゼンチンを代表する絵本作家イソール、初の日本語版翻訳絵本です。
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