入園の準備は順調に進んでいますか?
入園グッズの手作り、名前書き、名札つけ。
お母さんは入園の準備に大忙しだと思います。
子供にとっては、はじめてお母さんと離れて経験する、集団生活。
期待に胸を膨らませ、今からワクワクしている子。
反対に、不安になっている子。
状況を全然理解できていない子。
タイプによって、色々と分かれると思います。
私の娘は、どちらかというと「期待に胸をふくらませている」タイプでした。
ですが、幼稚園に通い始めてから数日が経ったある日から、娘は幼稚園に行き渋るようになりました。
毎朝のように泣きわめき、しばらくの間は親子共々、大変な時期を過ごしました。
入園前、私は、娘の「心の準備」を全くしてあげられないまま、はじめての社会生活をスタートさせてしまいました。
後々になり「一番重要なことが抜けていたな」と、深く反省しました。
そんな反省を踏まえて、今回は入園前に読み聞かせてあげたい絵本、8選をご紹介します。
目次
メルくん、ようちえんにいく

おおとも やすお 著/福音館書店32ページ
あなぐまの「メルくん」が幼稚園に行くことになったお話です。
まだまだ「お母さんと一緒」がいい、この時期。
幼稚園に行くにも、何か安心材料が欲しかったメルくん。
お気に入りの「ぬいぐるみ」を持っていこうとします。
お母さんはメルくんに「ぬいぐるみ」を持たせ、先生は優しく「ぬいぐるみ」を受け入れます。
規則よりも、息子の不安を少しでも取り除いてあげようと、お気に入りのぬいぐるみを持たせてあげるお母さんと、幼稚園の優しい先生の対応に心が和みました。
幼稚園での生活が描かれているこの本は、入園前の心の準備に最適です。
詳しい絵本紹介を見る⇒「メルくんようちえんにいく」
せんせい

大場 牧夫 著/長 新太 絵/福音館書店/28ページ
園の先生が主人公のお話しです。
先生って、いったいどんな人?
どんな仕事をしているの?
子供から見る先生の姿が描かれています。
この絵本は、これから保育園、幼稚園に行くお子様に読み聞かせるのに最適な一冊です。
先生のことが、よくわかります。
詳しい絵本紹介を見る⇒「せんせい」
わたし

谷川 俊太郎 著/長 新太 絵/福音館書店/28ページ
子供が幼稚園に入園し、「自分」と「他者」を意識し始めたと感じた時に、読んだ本です。
わたしは、山口みちこ、5さい。
子供にも理解できるよう、優しく、様々な視点から、「自分とは何か」を問いかけ、「わたし」を学ばせてくれます。
これから始めての集団生活を迎えるお子様に、おすすめの本です。
詳しい絵本紹介を見る⇒「わたし」
あなた

谷川 俊太郎 著/長 新太 絵/福音館書店/32ページ
ひとりの「わたし」が、たくさんの「あなた」に出会いながら、身近な「あなた」、最終的には「あなた」の集合体、社会そのものに至るまで誘導し、「わたし」と「あなた」を教えてくれる絵本です。
幼稚園入園前は、まだ自他の境界線があいまいだったのだな、と、我が子の入園後に感じました。
これから、保育園、幼稚園、または習い事などではじめての社会生活を迎えるお子さんに、心の準備として読んであげるのにおすすめの本です。
詳しい絵本紹介を見る⇒「あなた」
かあさんわたしのことすき?

バーバラ・M・ジョシー 著/バーバラ・ラバレー 絵/偕成社/24ページ
イヌイットの少女と、お母さんのお話しです。
「かあさん、わたしのこと好き?」
「どれくらい、好き?」
女の子は、色々な状況下におかれても「自分のことが好き?」かを、お母さんに問いかけます。
お母さんは、娘からのひとつひとつの質問に、丁寧に答えます。
親子の絆を描いた、心温まる絵本です。
子供が新しい世界で、親の愛を感じ自信を持ってのびのびと生活ができるように・・・
絵本を通してでもいいので、是非、お母さんからの「愛」を伝えてあげてください。
詳しい絵本紹介を見る⇒「かあさんわたしのことすき?」
だいじょうぶ だいじょうぶ

いとう ひろし 著/講談社/31ページ
「ぼく」と「おじいちゃん」の物語です。
魔法にでもかかったみたいに、どんどん広がっていく、ぼくの世界。
ぼくは「新しい発見や、出会い」の分だけ「困ったことや、怖いことにも出会うように」なります。
おじいちゃんの「だいじょうぶ だいじょうぶ」は、魔法の言葉。
ぼくは、不安から解き放たれ、自分で歩けるようになっていきます・・・
娘が幼稚園に行くのを嫌がった時期、読み聞かせました。
この絵本は、私の伝えたかったことを、より効果的に娘に伝えてくれました。
お子様が不安に感じているようでしたら、読み聞かせてあげるのにおすすめの絵本です。
詳しい絵本紹介を見る⇒「だいじょうぶだいじょうぶ」
いちばんたいせつなこと

ドロシー・ロー・ノルト 著/藤井 恵子 絵/ニーナ・M・坂崎 訳/PHP研究所
「子どもが育つ魔法の言葉」の著者、ドロシー博士が子どもたちに贈る16のメッセージです。
「かならず順番は守りましょう」
「自分がやるべきことはきちんとやりましょう」
「だれかの役に立ってあげましょう」
「ルールは守りましょう」・・・
当たり前だけど「いちばんたいせつなこと」を、かわいい動物たちのイラストで紹介しています。
普段から「しつけ」として教えてあげたいことが、この絵本にまとめられています。
あらためて、読んでみてあげてください。
詳しい絵本紹介を見る⇒「いちばんたいせつなこと」
うさぎさんコース

七田・教育研究所
「絵本」でしつけをすることができる、絵本シリーズです。
人としての正しい行い。
他人を思いやる優しい心。
絵本を通して、自然に学ぶことができるこの絵本シリーズは、6冊セットになっています。
それぞれ違う作家さんが描いているので、一冊一冊違った味わいを楽しむことができます。
お母さんが何度も何度も言い聞かせるより、絵本で読んで聞かせてあげたほうが、心にスッと入ることもあるのだなと、感じさせてくれる本です。
詳しい絵本紹介を見る⇒「うさぎさんコース」
まとめ
いかがでしたか?
はじめての保育園、幼稚園・・・
お母さんにとっては、子供が元気に通ってくれるのが一番です。
しかし、最初は順調でも、ちょっとしたことでつまずいたり・・・
やっぱり、ママと一緒がいいと、気づく瞬間があったり・・・
長期の休み明け、楽しく通園できなくなってしまったり・・・
そんなとき、我が家は、娘が「どうしてこんな気持ちになるの?」と色々と質問してきました。
時間をかけて、とことん話し合い、ありとあらゆる言葉で励ましました。
逆に、お子様のタイプによっては、家では、園のことをあまり口にしないであげたい場合も、あるかもしれません。
どちらにしても、そんなとき、これらの絵本は、効果的に働いてくれると思います。
もちろん「うちは、何の問題もないよ」というお子様にも、どれもおすすめの絵本です。
入園を控えたお子様への心の準備として。
また、しつけができる本をお探しでしたら、参考になさってください。
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