文句ばっかりのユーモア絵本「ぶつくさモンクターレさん」




絵本の情報

ぶつくさモンクターレさん

【作】サトシン

【絵】西村 敏雄

【出版社】PHP研究所

【ページ数】32

「ぶつくさモンクターレさん」のあらすじ

モンクターレさんは、さんぽをしていた。

 

モンクターレさんは、てくてくと道を歩いた。

「それにしても なんだ この みちは。

グニャグニャ まがってて、あるきにくいったら ありゃしない!」

モンクターレさんは、みちに ぶつくさ もんくを いった。

 

モンクターレさんは、目の前に立ちはだかる山にも、ぶつくさ文句を言った。

川にも、ぶつくさ文句を言った。

天気に、ぶつくさ文句を言った。

まちの遠さにも、ぶつくさ文句を言った。

洋服屋さんにも、ぶつくさ文句を言った。

ぼうしやさんにも、ぶつくさ文句を言った。

靴屋さんにも、お肉屋さんにも、八百屋さんにも、食堂にも。

まちじゅうのあらゆることに、文句を言った。

 

まちのみんなは、そんな文句ばかりのモンクターレさんに、心の中で、ぶつくさ文句を言った。

 

夜になって、やっと散歩から帰ったモンクターレさん。

すると、奥さんにぶつくさぶつくさ、文句を言われた。

 

「いまごろまで どこを ほっつきあるいていたの!

へやも かたづけないで、ぜんぶ だしっぱなしで、

あなたって ひとは!とだなの しゅうりは どうしたの!

まきわりだって やってないじゃないの!」

 

すると、モンクターレさん、

「えーと、おまえ、ね。

もんくばっかり いってたら

みんなに きらわれちゃうと おもうよ」

ですって!




感想

5歳の娘と読みました。

サトシンさん、西村敏雄さん、お二人のファンで、図書館で借りました。

娘にはとてもウケたようで、二晩続けて読み聞かせの絵本に選んできました。

 

題名から容易に想像できますが、ぶつくさぶつくさモンクターレさんの文句が続きます。

私は心の中で「いるいるいる」と思いながら読み聞かせました。

しかしなぜか憎めないキャラのモンクターレさん。

オチはどうなるんだろう?と早く先を知りたくなります。

なるほど、最後はモンクターレさんが奥さんに文句を言われてしまいました。

 

今後、外で文句ばかり言っている人を見かけたら、「きっと家で文句を言われいるモンクターレさんなんだな」と大目に見ることができそうです。

子供にはあえて解説を加えていませんが、「文句ばかり言っていたら周りのみんなにどう思われる?」「そして最後には自分にかえってくるよね!」という教訓も含まれているように感じました。

 

「なんなんだ、この絵本は!文句ばっかりじゃないか!」絵本の帯まで文句というところも、ユーモアがあって好きです。

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