争いのない未来への願いを込めた絵本「やめて!」




絵本の情報

やめて!

【作・絵】デイビッド・マクフェイル

【翻訳】柳田 邦男

【出版社】徳間書店

あらすじ

男の子は、大統領に手紙を書きます。

 

郵便ポストに向かう途中、男の子が目にしたもの・・・

「爆弾を投下する、戦闘機」

「建物に向けて爆撃する、戦車」

「兵士の行進」

 

やがてポストの前まで来ると、そこには不良少年。

そして、不良少年が男の子に殴りかかろうとします。

 

「やめて!」

 

男の子は、大きな声で叫びます。

不良少年は、男の子の迫力に圧倒され、殴りかかるのをやめます。

 

そして、男の子が、ポストに手紙を投函した瞬間、世界が一変します。

帰り道、男の子が目にした風景とは・・・

 

大人たちが暴力をなくそうとしないで、どうして子供たちの世界からいじめをなくすことができるでしょうか。子供たちは、この世で起こっていること、大人たちの理不尽さを見ているのだ。その怒りが、この絵本を作る動機になったという。(訳者あとがきより)




感想

ほとんど文字のない絵本です。

 

しかし、一枚一枚の絵が、力強く、雄弁に物語を伝えます。

そして、この絵本一冊を通して、男の子の「やめて!」というひと言がずしんと響きます。

 

どう感じていているのかは、あえて聞いていませんが、図書館で借りたこの絵本を、娘は欲しがっています。

 

最後のページに掲載されている、男の子が大統領に宛てた、一通の手紙の内容。

短いお手紙ですが、是非、大人に一読していただきたい内容です。

 

全ての暴力に対して「やめて!」と訴える、力強い絵本です。

>>こちらの絵本も人気です







シェア大歓迎です!


毎日の読み聞かせは、お母さんからの贈り物

絵本の読み聞かせをしてあげられる時期は、案外短い。最初からうまくいっていたわけではないけれど、毎日の読み聞かせは、間違いなく私達親子に、沢山のことをもたらしてくれています。そんな私達親子の「読み聞かせ」これまでと、これから。