絵本の情報
ぼくのニセモノをつくるには
【著】ヨシタケ シンスケ
【出版社】ブロンズ新社
【ページ数】32
あらすじ
やりたくないことだらけで、ゲンナリしていた「ぼく」は、ある日、いいことを思い付いた。
「ぼくのニセモノをつくって、そいつにぜんぶやってもらおう。」
ぼくは、おこずかいを全部使って、ロボットを1体買います。
そして、ロボットに「ニセモノ作戦」について説明します。
「じゃあ、あなたのこと、詳しく教えてください。」
そうロボットに言われた「ぼく」は、「自分について」考えます。
名前と家族がある。
外から見ると、こんな感じ。
好きなものと、嫌いなものが、ある。
できること、できないことが、ある。
お父さんと、お母さんの子供・・・・
「ぼく」って、何だろう。
考えれば考えるほど、色々出てくる。
自分のことを考えるのって、めんどくさいけど、なんかちょっと、楽しい気もする・・・
感想
ヨシタケシンスケさんの発想絵本第二弾です。
発想絵本第一弾☟
発想絵本第三弾☟
「アイデンティティ」がお題なんだけど、子供って、アイデンティティなんて、どうでもいい。
じゃあ、子供が自分のことを考えざるを得ない状況ってなんだろう?___2017年月刊「MOE」ヨシタケシンスケ特集より
というところから、逆算で設定を考えたのだそうです。
自分の事って、分かっているようで、案外、分かっていなかったり、しますよね。
私自身も、自分の事については未だに不可解な部分が多いです。
「自分の解説書」みたいなものがあれば、便利だなと、いつも思います。
4歳の娘には少し難しいかな?という内容でしたが、ヨシタケシンスケさんの絵本は、今のところ、すべて欲しがっています。
子供の心をつかむテクニックには、いつも感心してしまいます。
ロボットを、お小遣いで買うような時代が、すぐそこまで来ているような、気もしてしまいます。
その時のためにも、「自分とは、何だろう?」この絵本を機会に、子供だけでなく、大人も、一緒になって考えてみるのも悪くないと思います。
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