絵本の情報
ぼくにげちゃうよ
【著者】マーガレット・ワイズ・ブラウン
【絵】クレメント・ハード
【翻訳】いわた みみ
【出版社】ほるぷ出版
【ページ数】36
あらすじ
うさぎの母子の物語です。
ある日、子うさぎは家を出て、どこかに行ってしまいたくなりました。
「ぼく、にげちゃうよ。」
母さんうさぎは、追いかけます。
「お前が逃げたら、かあさんは追いかけますよ。だって、おまえはとっても可愛い、私のぼうやだもの。」
すると子うさぎは、言います。
「かあさんが おいかけてきたら、ぼくは、おがわの さかなになって、およいでいっちゃうよ。」
子うさぎは、そこから、次々と想像の世界を逃げ回ります。
そして母うさぎは、その度に、納得のいく理由で追いかけます。
でもやっぱり、最後には、母の元が一番いいのだと、子うさぎは分かりました・・・
感想
とても微笑ましい、うさぎの親子の会話です。
我が子も、自我が芽生え、ちょうど今、こんな感じです。
「一人で、お友達迎えに行ってくる!」
「一人で、お留守番してみる!」
でも、やっぱりさみしくて、あと少し勇気が足りなくて、結局ママの元、ママと一緒が安心するのです。
この絵本に出てくる子うさぎは「ぼく、にげちゃうよ」と言いながら、やっぱり、どこまでも母さんうさぎに追いかけてほしいのです。
幼児期の子供の心をうまくとらえている絵本だなと、思います。
似たような内容の絵本はいくつかありますが、これもまた、お母さんの包み込むような優しい愛に、子供が安心感を覚える、いい絵本なのではないかと思います。
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