絵本の情報
12の贈り物
【作】シャーリーン・コスタンゾ
【訳・絵】黒井 健
【出版社】ポプラ社
【ページ数】35
「12の贈り物」のあらすじ
あなたが生まれた日、あなたがはじめて小さな息をした瞬間、世界中がよろこびでいっぱいにみたされました。
あなたの誕生をいわって、生きとし生けるすべてのものが、あなたに12の贈り物をさずけました。
あなたがその贈り物を必要とする日のために。
一番目の贈り物は「力」。
あなたには、あなたの手で人生をきりひらく力がそなわっているのです。
必要なときにいつでも、ひきだすことのできる力が。
2番目の贈り物は「美しさ」。
あなたのふるまいも、年とともにきざまれた表情も、生活のいとなみもすべて、あなたのさずかった美しさをそのままうつすことでしょう。
3番目の贈り物は「勇気」。
自分の思いを真剣に語る勇気。
信念をつらぬく勇気。
それらの勇気が、あなたにはそなわっているのです。
ためらわずに自分の信じた道を進むことができるように。
4番目の贈り物は「信じる心」。
けっして自分や他人を見はなすことのないように。
あなたには、自分も他人も信じる心があるのです。
5番目の贈り物は「希望」。
晴れの日も、雨の日も、人生はすばらしい。
そう信じることのできる心が、あなたにはさずけられています。
6番目の贈り物は「よろこび」。
あなたには、つきることのないよろこびの泉があります。
7番目の贈り物は「才能」。
あなたがあなたらしく生きたあかしを見て、人はそれを才能とよぶでしょう。
8番目の贈り物は「想像力」。
夢やあこがれをゆたかにはぐくむ想像力が、あなたのなかにあるのです。
心のつばさをひろげてください。
9番目の贈り物は「敬う心」。
あなたが今ここに生きてあることをよろこび、すべての命のふしぎにおどろき大切にすることができる、敬う心をあなたはもっているのです。
10番目の贈り物は「知恵」。
あなたが願いもとめている真実をつかむことができるように、あなたには知恵がそなわっています。
11番目の贈り物は「愛」。
だれかに愛情をそそぐたびに、あなた自身が愛につつまれるでしょう。
12番目の贈り物は「誠実」。
うつろいにまどわされず、あなたの信じたことをやりとげてください。
これらがあなたにおくられた12の贈り物です。
そして、最高の贈り物がもうひとつあります。
それはあなた自身です。
すべてを生かし、生かされ、よろこび、感謝する人生が あなたのものになりますように。
この話が著者シャーリーン・コスタンゾ自身のこどもたちのために書かれたのは1987年のことでした。誕生の瞬間にだれもが平等にさずかっている贈り物についてやさしく語りかけてくるこの本を、ぜひいつもあなたの手もとにおき、折にふれてページをひらいてみてください。この本を手にしてくださったあなたの人生が、より美しくかがやかしいものとなりますように。
編集部より
感想
絵本として、小学校一年生の娘と一緒に読みました。
内容は、箇条書きのメッセージでとてもシンプルな構成です。
しかし、一年生には、その意味を理解することは、まだ難しいかなという印象でした。
しばらくは、分かりやすい言葉で噛み砕き、日々の中で伝えていこうと思っています。
親として子に伝えたいことが、「12の贈り物」として、コンパクトにまとめられています。
著者自身が、ご自分の子供たちに向けて書かれた絵本と知り、納得できました。
一度だけでなく、今後も節目節目に一緒に読みたいと思わせてくれる絵本です。
子供だけでなく、大人にも、おすすめです。
プレゼントとしても喜ばれるのではないでしょうか。
購入を検討している一冊です。
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