朝鮮の昔話。思いやりと優しい心を育てる絵本「さんねん峠」




絵本の情報

さんねん峠

【作】李 錦玉

【絵】朴 民宜

【出版社】岩崎書店

【ページ数】28

「さんねん峠」のあらすじ

転ぶと3年しか生きられないといわれている「さんねん峠」。

決して転ばぬよう気を付けて歩いていたのに、おじいさんが石につまづいて転んでしまいます。

 

その日から、おじいさんは「あと3年しか生きられぬ」と思い悩み、ついには病気になって、寝込んでしまいます。

村の人達も心配しました。

 

そこに、ある日、水車屋のトリトルが見舞いに来ます。

トリトルは、おじいさんに、もう一度「さんねん峠」で転ぶよう助言します。

 

「1度転べば3年、2度転べば6年、沢山転べばうーんと長く生きられるんだよ」

 

おじいさんは、トリトルの助言通り、さんねん峠に行き、もう一度、転がります。

 

すると、おもしろい歌が聞こえてきたのです。

おじいさんは、楽しくなり、峠からふもとまで転がります。

 

そして、その後は長生きするのです。

 

さんねん峠で聞いた、おもしろい歌の正体とは・・・

感想

おじいさんを心から心配した、トリトルの思いやり。

一人の少年のアイデアが、おじいさんを病から救ってくれました。

 

朝鮮の風景、服装、生活ぶりが感じ取れる絵本です。

挿絵もきれいで、味わいがあります。

 

この絵本を読んでから、娘が布団やソファーで転がるようになりました。

私達にも、「長生きできるから転がって!」と言ってきます。

 

さんねん峠の言い伝えが書かれた部分や、おじいさんが長生きするためにさんねん峠に転がりに行ったときに聞こえてきた歌が、リズミカルで、楽しい気持ちにさせてくれます。

 

図書館で借りたのですが、子供のお気に入りの1冊になり、その後購入した絵本です。

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