不思議な空気感がたまらない!にほん絵本大賞受賞の絵本「きょうはマラカスのひ」




絵本の情報

クネクネさんのいちにち「きょうはマラカスのひ」

【文・絵】樋勝 朋巳

【出版社】福音館書店

【ページ数】42

「きょうはマラカスのひ」のあらすじ

マラカスを しっていますか?

てに もって ふると おとがする たのしい がっきです。

 

クネクネさんは マラカスが だいすき!

おともだちの パーマさんと フワフワさんと「マラカスのかい」を つくっています。

 

3人は、ときどきクネクネさんのおうちに集まって、マラカスの発表会を開きます。

 

クネクネさんは、今度の発表会でとっても難しいリズムを演奏します。

 

スピードもはやいし

チャッ ウー

チャチャ ウー

チャッ ウー

チャチャ ウー

 

首もくるくるまわすし

チャッ ウー

チャチャ ウー

チャッ!

 

あしもつかいます

カン カン カン カン カン カン カン!

 

パーマさんとフワフワさんをびっくりさせたくて、クネクネさんは毎日一生懸命練習をしています。

 

さて、発表会の当日。

一番最初は、パーマさんです。

迫力いっぱいのリズムでした。

 

つぎは、フワフワさんです。

フワフワさんはとても恥ずかしがり屋です。

そっとステージにあがり、深く深くおじぎをしました。

フワフワさんは、いつもはしっこに寄り過ぎて、最後にステージから落ちてしまいます。

でも、とっても優しい気持ちになるのです。

 

パーマさんとフワフワさんの発表が終わると、お昼の時間になりました。

今日のお昼は、クネクネさんが焼いたパンといちごとふかしたおいもです。

 

お昼の時間が終わって、いよいよクネクネさんの発表です。

クネクネさんは元気よくマラカスをふりました。

でも、たいへん!

あしがぐにゃっとからまりました。

そして・・・・・

 

どっしーん!

クネクネさんは尻もちをついてしまいました。

 

涙がポロッとこぼれました。

しかも、パーマさんとフワフワさんはお腹いっぱいでぐっすりねむっています。

クネクネさんは、そっと自分の部屋にいきました。

 

目を覚ました二人に、クネクネさんはなぐさめられて、もう一度ステージへあがりました。

本当はさっきの失敗や、二人が寝ていたことが気にかかっていたのだけれど・・・

 

今度は、一番難しいカンカンカンも、うまくいきました。

 

だいせいこうです!

 

「ブラボー!ブラボー!」

 

「ブラボー!ブラボー!」




感想

マラカスの楽しいリズムに乗ってお話が進んでいきます。

「マラカスの発表会!?」物語の始まりから、娘と私はワクワクしていました。

 

大胆で自由奔放なパーマさん。

恥ずかしがり屋で繊細なフワフワさん。

完璧を求めるストイックなクネクネさん。

 

登場人物それぞれに個性があって、不思議な動き、表情、間の取り方、全てが絶妙でした。

シュールな味わいが私のツボでしたが、読み終わったあとに娘が「この本、絶対欲しい!」と言っていました。

 

今回は図書館で借りたのですが、近々購入してじっくりと読んでみたいです。

また、シリーズ化されているみたいですので、さっそく他のシリーズ絵本も読んでみるつもりです。

 

パーマさん、フワフワさん、クネクネさんって、何の動物なのだろう?

あ、あそこのリズムどうだったけ?

パーマさんのあの表情がもう一度見たい!

 

そんな感じで、あとから何度も絵本を開きたくなってしまいます。

ちなみに、娘と私の「マラカス発表会」第1回目は終了しましたが、これからも定期的に開いてみたいと思っています。

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