心という庭に育つ一本の夢の木のお話「ねこのき」




絵本の情報

ねこのき

【著者】長田 弘

【絵】大橋 歩

【出版社】クレヨンハウス

「ねこのき」のあらすじ

いっぴきの ねこ がいました。

おれんじいろの ながいしっぽの ねこでした。

 

はなの すきな おばあさんがいました。

 

おれんじいろの ながいしっぽの ねこは

はなのすきな おばあさんの ねこでした。

 

おばあさんは、いつも猫と一緒でした。

花の手入れをしながらも、おれんじいろの猫に話しかけていました。

 

おばあさんが眠っていると、おれんじいろの猫は、

夜、外に出かけていくのが日課でした。

そして、朝が来る頃、どこからか帰ってくるのでした。

 

ある日、おれんじ色の猫は、朝がきても帰ってきませんでした。

 

次の日の朝、小さな女の子が、おばあさんの家の前に立っていました。

 

死んだ猫を抱えていました。

おれんじいろの、猫でした。

 

おばあさんの猫は、車にはねられたのでした。

 

小さな庭に、おばあさんは死んだ猫を埋めました。

そして、季節が過ぎていきました。

 

春になると、おばあさんの家の庭に、小さな芽が顔を出しました。

 

小さな芽は、ぐんぐん大きくなっていきました。

そして、あっというまに、立派な木に育ちました。

 

このあとのお話の展開は、不思議で、夢のようで、とても心あたたまる内容です。

是非、お手に取って、最後の展開を味わってみてください。




感想

著者が、散歩中、いつも出会っていた顔なじみの猫たち。

その中の一匹が、ある日、ふっつり姿を消し、それっきりになってしまったそうです。

この絵本は、そのいなくなった猫のために書かれました。

 

大橋歩さんの描く、あたたかで色鮮やかで、優しさのある絵が、物語をよりいっそう引き立てています。

 

5歳の娘は「へぇ~そういうことなんだね。」と、物語の最後の展開に関心を示していました。

ねこの「死」という、悲しい場面も出てきますが、読み終えた後には、なぜか心があたたまる、素敵な絵本です。

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