絵本の情報
とんでもない
【著】鈴木 のりたけ
【出版社】アリス館
【ページ数】36
あらすじ
「ぼく」は、思います。
「ぼくは どこにでも いる ふつうのこ。ぼくにしか ない すごいところ そんなの ひとつも みつからない」
「さいは いいなぁ よろいのような りっぱな かわが かっこいい。あーあ うらやましい」
「さい」は答えます。
「よろいの ような りっぱな かわが うらやましいって?」
「とんでもない」
「おもいんだよ。うさぎみたいに みがるに ぴょんぴょん はねまわって みたいよ」
「うさぎ」は、言います。
「うさぎは ぴょんぴょん はねまわれて いいねって?」
「とんでもない。はねすぎちゃって こまることも あるんだよ」
そんな風に、次々と「くじら」、「きりん」、「鳥」、「ライオン」へと、バトンが渡されていきます。
そして、ラストの「ライオン」が、こんなことを言います。
「にんげんの こども みたいに ほんでも よんで ごろごろして すごしたいわよ まったく」
「とんでもない。」の連鎖は、ついに「ぼく」にかえってきました。
そして、ぼくが導き出した、答えとは・・・
感想
自分にはないものは、良く見える。
でも、あったらあったで、いろいろ大変。
それぞれの悩みを、ユーモラスに描いています。
「とんでもない」
の部分を、少し大げさに読んだら、4歳の娘にとてもウケました。
そして読み終えた後「この本いいね~」と、言っていました。
最後のページに「おまけ」として、5つのクイズが出題されています。
物語のページに戻り、ひとつひとつクイズに挑戦する時間も、とても楽しめる絵本です。
動物たちの人間ぽい表情がシュールで、絵がリアルなところにも惹きつけられます。
きっと、物語の内容に「ハッ」とする大人も多いのではないかと思います。
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