世界の子供たちの日常を描く絵本「ぼくがラーメンたべてるとき」




絵本の情報

ぼくがラーメンたべてるとき

【作・絵】長谷川 義史

【出版社】教育画劇

【ページ数】32

「ぼくがラーメンたべてるとき」のあらすじ

2007年、日本絵本賞受賞の作品です。

 

ぼくが ラーメンたべてるとき、

となりで ミケが あくびした。

 

となりで ミケが あくびしたとき・・・。

 

となりの みっちゃんが チャンネル かえた。

となりの みっちゃんが チャンネル かえたとき・・・。

 

となりの となりの たいちゃんが

ボタンを おした。

 

となりの となりの たいちゃんが

ボタンを おしたとき・・・

 

その となりの ゆうちゃんが バイオリンをひいた。

その となりの ゆうちゃんが バイオリンを ひいたとき・・・。

 

ぼくがラーメンたべてるとき・・・から始まり、しばらくは、ページをめくるたびに「となり」の誰かの様子が描かれます。

しばらくすると「となり」が「となりのとなり」、「となりのまち」、「となりの国」の様子に移っていきます。

日本の何気ない「となり」の風景から、だんだんと、貧しい国の「となり」の風景へ・・・

 

そして、砂漠の国の場面では、砂漠の中に、ひとり、男の子がたおれています。

 

かぜが ふいている。

かぜが ふいている。

そのとき・・・

かぜがふいている。

 

そして、最後に、「ぼく」の家に戻ります。

ぼくのところでも・・・

かぜが ふいていた・・・




感想

5歳の娘は、最初はニコニコと物語を楽しんでいました。

「となりの国」「またその隣の国」の貧しい風景のあたりで、だんだんと真顔になり・・・

 

男の子が砂漠でたおれているページでは、「はっ・・・」と声を漏らしました。

私にも、衝撃的にうつりました。

 

この絵本では、日本の平均的な家庭の子供は、平和な日常を過ごしています。

 

他の国の子供たちは・・・

水を汲み

赤ちゃんをおんぶし

パンを売り

牛をひき

砂漠に、倒れていたり、します。

 

我が家では、読み聞かせのあと、感想を聞いたり、注釈を加えたりは、しないようにしています。

娘がもう少し成長し、議論できるようになったら、もう一度、一緒に読んでみたい、と思っています。

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