絵本の情報
ネコヅメのよる
【著】町田 尚子
【出版社】WAVE出版
【ページ数】32
「ネコヅメのよる」のあらすじ
「おや?」
「あれ?」
「もしかして・・・・」
「そろそろかもしれない」
その夜。
「まちがいない」
「こんやだ」
「いそげ、いそげ」
あっちからも ネコ。
こっちからも ネコ。
ネコ、ネコ、ネコ。
ネコは、家を抜け出し、そっと出かけていきます。
「ついにこのひが きましたね」
「いよいよですね」
たくさんのネコたちが そのときを まっています。
よぞらを おおったくもが かぜにながされ、
そして・・・・
「わあ!でた!」
ネコたちが いっせいに たちあがりました。
よぞらには・・・
ネコだけが しっている、ネコヅメのよるの おはなし。
感想
怪談絵本?面白そう!と思って図書館で借りました。
実は、図書館で借りたいと思いネットで予約してから、数か月待ちました。
内容は、全く怪談絵本ではなく、大人も楽しめる、特に猫好きにはたまらないだろうなという絵本でした。
「ネコって、神秘的。」
「全てを見透かされているような気がして、怖い。」
幼いころからの、猫に抱くイメージです。
わかるわかる・・・
ネコって、こういう不思議なところがあるし、やっぱり神秘的。
何でこんなに猫の気持ちが手に取るように感じられるのだろう?
まさに、猫目線。
猫って、面白い。
猫のミステリアスな部分と、夜という設定が相乗効果を生み、好奇心を刺激されます。
ページをめくるたびに、どんどん猫の世界にひきこまれていきました。
著者ご自身の愛猫「白木さん」をモデルにしているというだけあって、愛嬌のある猫の姿もとても魅力的です。
猫好きではない私も、
「猫をそばで観察してみたい!」
「猫、飼ってみたい!」
とまで思わせた猫の魅力が満載の絵本です。
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