絵本の情報
【著】谷川 俊太郎
【絵】長 新太
【出版社】福音館書店
【ページ数】32
絵本の内容と感想
ひとりの「わたし」が、たくさんの「あなた」に出会いながら、身近な「あなた」、最終的には「あなた」の集合体、社会そのものに至るまで誘導し、「わたし」と「あなた」を教えてくれる絵本です。
「ずっとまえ わたしは おかあさんのおなかにいた でもいまわたしは わたし おかあさんは おかあさん あなたとはよばないけど おかあさんも あなたのひとり」
谷川俊太郎さんの、詩的な言葉と、長新太さんの、ユーモラスな絵で、奥の深い、哲学的な要素もある絵本に仕上がっています。
子供が幼稚園に入園し、しばらく経った頃、ちょうど「他人と自分」というものを認識し始めたなと感じた時期に、読み聞かせました。
幼稚園入園前は、まだ自他の境界線があいまいだったのだな、と、自分の子供が幼稚園に入園後に感じました。
これから、保育園、幼稚園、または習い事などではじめての社会生活を迎えるお子さんに、心の準備として読んであげるのも良いと思います。
自然と一語一語をゆっくりと、噛みしめながら読んでいました。
娘も小さいながら、感心を持って聞き入っていました。
わたしも、合わせて読んであげてください。
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